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11・12月観戦記-2

☆11/23  早稲田大74-5慶応大学

早稲田ー-4分WTB仲山T、22分WTB山岡TG、40分FB内藤T、後半7分CTB山下T、12分SH田原TG、17分仲山TG、20分山岡TG、27分FL岡本TG、29分NO8佐々木TG、32分山岡T、34分山岡TG、38分太田尾T(計12T7G、74点)
慶応-後半40分CTB北村T(計1T、5点)

○立ち上がりから好タックル、好デイフェンスでの激しい攻防が続く。慶応にとっては前半5分〜20分、25分〜40分にかけて早稲田陣で優勢にボールを動かしながら、絶好機にパスミス、ノックオンがあり攻めきれなかったのが悔やまれる。チーム力では早稲田が上回っていただけに、チャンスに得点を挙げれなかったのが敗因となってしまった。早稲田は後半20分頃から慶応の足が止まりはじめて、一気呵成にトライを積み上げる結果を作る。これは集散の早さ、ボール出しのリズムのよさであろう。そして何といっても大きくゲインされても、ゴールを割らないデイフェンスの確実性が強味である。慶応も、アタック、デイフェンスにおいてチーム力があるものの、もう一つリズムが作れなかった事が残念である

☆11/24 関東学院大学35-32法政大学

関東学院-7分CTB鈴木T、16分WTB大津留TG、20分FB有賀T、33分PG、40分PG、後半2分鈴木T、16分HO高山TG(5T2G2PG、計35点)
法政大-4分WTB和田T、30分WTB小吹TG、後半9分PG、14分PG、19分SO坂本TG、27分FL大隈TG(4T3G2PG、計32点)

○昨日の早稲田のスピードも圧巻だったが、法政も関東学院もそのアタックのスピードには目を見張らされる。低いタックル、モール・ラックに人をかけずに連続してボールが出せる。それが、攻撃の継続を成功させている。チャンスと見ればサポートを速くして、ボールの支配を続け、スピードでギャップを作り、スペースを生み出す。これにはセットプレーの安定、そして選手の意識の高さ、連携プレーの上手さなどがなければならないのだが、それらを高度なレベルで実現している。正直な話、早稲田、関東学院、法政が今日の時点で一歩抜きんでているようである。関西勢は、デイフェンスとスピードで3週間後に関東勢に迫れるか否か。それが、全国大会の課題となるであろう。

☆11/24   カネカ34-38ホンダ ワールド38-17豊田織機  トヨタ69-22近鉄

カネカ-PG、33分PG、35分PR安藤TG、後半5分PG、8分PG、20分PG、25分FB上田TG、35分NO8マキリT(5PG3T2G、計34点)
ホンダ-20分TG、25分NO8オリバーTG、28分WTB荒木T、後半FB山崎T、15分SH吉田TG、33分CTBスースーTG(6T4G、計38点)

◎カネカ、PGで着実に加点するが、ホンダもチャンスと見るとトライを取りに行き、追いつかせない。スースーが交替で入ってくると、攻撃力は上がり、追いつける展開ではなかった。もう少し歯ごたえのある試合を期待していたが、カネカの弱気が最後まで響いた試合であった。ホンダは、CTBの突破力で攻撃力がアップしている
ワールド-10分PG、25分安田TG、28分PG、40分PG、後半15分織田TG、21分藤本TG、33分藤本T、40分PG(4PG4T3G、計38点)
豊田-後半2分PG、25分横井TG、38分内田TG(2TG1PG、計17点)

○ワールド、デイフェンスは堅い。この調子を維持して全国大会も頑張ってもらいたい。とりわけ密集サイドでのボールコントロールは良く、ラインアウトでも絡んではボール奪取に成功していた。大きく崩れなければ、全国大会でも上位が狙えそう。豊田は、攻撃力でもう一つ攻めきれないのが痛い。あと三週間で何処まで修正できるか

ワールド-@北迫A安田→白井B山本→藤本C高田D黒川→長E大内F舛尾Gトキノ→スタワーズH岡I由良J織田Kテイボキ→パエワイL福岡M白谷N西村→谷崎
豊田-@天野A土井B飯干C石川D三治E金田→まりーF内田G一本杉H後藤Iモナハン→佐々木J横井→川上KバレイナドコL夏山M栗須N細野
トヨタ-7分椎村TG、11分菅原TG、27分広瀬TG、33分蠣崎TG、後半広瀬TG、18分オトTG、25分PG、31分蠣崎TG、36分菅原TG、39分蠣崎TG、40分DG(9TG1PG1DG、計69点)
近鉄-6分PG、25分ファラニコTG、後半15分認定TG、40分キバルT(3T2G1PG、計22点)

○トヨタ、密集でのボールコントロール悪く苦戦するも、近鉄の攻撃のまずさに助けられ、徐々にリズムを掴んでいく。それにしてもスクラムで押され、モール・ラックでボールをターンオーバーされる場面が多く、その点で今シーズンの調子がわかるような気がする。近鉄は序盤で一気にトライを量産して波に乗りたかった。残念。また後半17分認定トライを奪った直後に守護神ラヤシのシンビンは追撃に水を差した感がある。

トヨタ-@山本→高柳A岩間→七戸B豊山C湯浅→リーケルD椎村E鷲谷F菅原GティアティアH奥野I広瀬J蠣崎K難波L福島→遠藤M渡辺Nキャシュモア→オト
近鉄-@石田A辻本B浜辺C阿部Dファラニコ→キバルE坪井F岸本→大谷G佐藤幹H前田I今井J橋本→大橋K栢本L飯泉M西尾Nラヤシ

☆11/30 同志社○40-5立命館    神戸製鋼●21-25ヤマハ発動機

同志社-15分正面TG、18分藤井TG、40分吉田TG、後半21分中矢TG、37分森T、40分中矢TG(前半3TG、後半3T2G、計6T5G40点)
立命館-後半35分高木T(後半1T、5点)

◎同志社、立ち上がり良いかたちになりながら、ノックオン、スローフォワードのミスでリズムを作れない。しかし無理をせず、ボールキープを心がけてアタックではじっくり攻めて、デイフェンスにおいては慌てず守って、今期最高の形を見せてくれた。今日の試合は攻撃力の高い立命館をシャットアウトするのが目標だったと思われるが、その目標は立命館の何とかトライをという執念の前に崩れたものの、最終戦においてようやく一つの形を見せてくれたようである。とはいえ、まだまだ安心は禁物である。次の相手はデイフェンス能力の高い帝京、そして慶応が待っている。もっと精度をあげて、大学選手権に臨んでもらいたいものである。立命も敗れはしたものの、潜在能力は高く、東海大、法政を撃破して関西のレベルの高さを全国に示すことを目指して欲しい。(コラム感想

同志社-@森A荻原→林B田中C望月D藤井E中山→川端F奥園→飯尾G熊谷H竹山I山下J中矢K徳野L平M正面N吉田
立命館-@仲谷A堀内B中野C籠池D柿本E村上→谷口F竹中G阿部H松岡I馬場J高木K仙波L守屋M森川N市来
神戸製鋼-後半12分増保TG、18分ミラーTG、26分増保TG(3TG計21点)
ヤマハ-15分PG、21分ソトゥトゥTG、27分久保TG、30分ソトゥトゥT、後半30分PG(3T2G2PG計25点)

◎神戸、ヤマハの厚いデイフェンス網の前に痛いノックオンでチャンスを逃すと、試合の主導権はヤマハが握り、立て続けにトライを奪う。優勝するためには6トライを挙げる必要がある神戸は焦りからか、いつもの精度を欠きなかなかゲインが切れない。前半0-22で折り返して、後半に起死回生をかけるべく必死の反抗を試みるが、ようやく防御網をこじあけるようにして3連続トライをあげるものの疲労が極限に達していたようである。有利に展開しながらラインができない。その上攻めを迷っていては得点に至りにくい。1トライで逆転という場面が続きながら、あと一歩が及ばず、終盤は防戦一方の場面が続いた。野澤、松原が結構ゲインを切っていたので、スタメンで起用していたらもう少し展開は変わっていたかもしれない。もちろん「たられば」は意味が無いのだが・・・・。

神戸-@南條A松原B清水→石井C池上D富岡→ラーセンEアングレッシー→野澤F小村→川上G伊藤H苑田IミラーJ増保K元木L竹下M大門N八つ橋
ヤマハ-@高木→宮田A浜浦→中林B中越→高木Cヘンショウ→中野D勝又E久保F本間→ドラベラカG木曾H村田I堀川→長谷川J山崎KソトゥトゥL今利M西村N四宮

☆11/30  東芝府中○38-19クボタ サントリー○33-20NEC

☆12/1  明治大学0-24早稲田大学

早稲田-11分内藤慎T、後半24分高森T、33分安藤TG、37分内藤TG(計4T2G、24点)

◎明治の気迫のこもったデイフェンスで,早稲田ボールを継続するもなかなか攻め切れない。明治も、リズム良く前半14分〜18分、後半30分過ぎ〜ハーフタイムまで、早稲田ゴール前で攻め続けるが、早稲田デイフェンス崩れず。お互い、雨の中でボールが手につかない状態で、我慢強く防御しかつまたアタックを続けたのは賞賛に値する。後半30分を過ぎると、リードされた明治が焦りもあってか、防御に穴があき抜かれる場面が出てきてしまったのが残念である。早稲田は、組織的な動きが出来る上に、一人一人コンタクトも強く、フィットネスも持っている。但し、今日の試合を見る限り、ボールを継続させて、早稲田に走るスペースを与えなければ、勝負はできるのではなかろうか。フィットネスが持てばの話になってしまうが・・・・

早稲田-@大江A阿部B東野C高森D桑江E羽生F川上G佐々木H田原I安藤J仲山K豊山L山下M山岡N内藤慎
明治-@林A山川B狭間C日高D目黒E伊藤F岩上G小堀H笠木I管籐J陣川K上田L山崎M本間N赤石