同志社 春スケジュール ジャパンスケジュール HOME

春期観戦記

6/19  日本代表18−47アイルランド

日本ー33分PG、35分F→M大畑50m独走TG、後半6分PG、21分I→F→大畑T(2T1G2PG計18点)
アイルランドー4分FTG、8分ATG、後半2分ITG、4分ターンオーバー→LT、10分NTG,17分LTG、26分TG(7T6G計47点)

 セットプレーで安定感のあるアイルランドが終始試合を支配し続けた。密集サイドでの小さなゲイン、相手の動きを見て左右に大きく展開して、ギャップを見つけるとBKが本当にタイミングよく走りこむ。日本代表は、前半2トライをとられたあと、なんとか踏ん張りを見せて、大畑の独走トライで肉薄するが、前に出るデイフェンスで反則が目立ち38分には@がシンビンを宣告される。その後モールを押し込まれあわやという場面があったが何とかしのぎきった。後半立ち上がりが期待されたものの、ゲームメイクはアイルランドが上。あっという間に2トライを献上。日本が試合をコントロールする事はできなかった。先週の試合に比べ、攻めようという気迫は感じられ、その分最後まで見れたものの、強豪チームとの対戦で日本が勝利する事は永遠に無理であるような感がしたのは否めない。
 かろうじてチャンスが生まれたのは、速い展開で大畑が裏に抜けた時だけである。瞬間的なスピード(これは緩急をつければできるであろうが)で相手を翻弄することが可能だったためである。フィットネスの高さで、相手を凌駕できなければ、とてもじゃないがお勧めできないものの、やはり1対1で相手のフィジカルさに勝てない。そして、ボールに触れている期間が日本代表よりは多いといった要素を考えるなら、本気で勝つに行くならスピード選手を揃える必要がある。そしてまた、チームとしての戦術の浸透を図る必要がある。とてもじゃないが長期的視野がない限りそれは不可能だと思われるのだが・・・・・。あまりに悲観的な見方で申し訳ない。

6/12  日本代表12−44アイルランド

日本ー11分PG、20分PG、29分PG、後半8分PG(計4PG12点)
アイルランドー3分PG、8分PG、14分TG、25分TG、32分PG,42分PG、後半10分PG,13分PG,17分T,30分TG(計4T3G6PG計44点)

日本、デイフェンスが甘い。というよりも、密集サイドで攻めきれないと見るやスペースにキックするのだが、そのボールをキックと見せかけてギャップをつく、時にはキックで陣地をとりに行くとアイルランドのペースで試合を進められると勝ちに行く事はできない。日本がすべき攻撃を、アイルランドにされていては勝てない。馬鹿正直にというよりも、相手に読まれた攻撃ではすべて止められるのも仕方がない。もう少し工夫が見られても良かったと思うのだが・・。アイルランドは主力をライオンズ遠征に取られてどう贔屓目に見ても1.5軍程度の戦力だが、それでもレギュラーを狙ってしのぎを削ろうとしている。そういう意味では互角に戦って欲しかったのだが、なかなか試合運びは堅実に絶えずリードを保ちつつ、隙あらば裏に出ようとする選手が多く、日本も苦しんでいた。ただし、トライに結びついたのは、不用意なキックからのカウンター攻撃によるものが多く、キックの多用が日本の試合展開を苦しくしたともいえるのではなかろうか。選手個々のラクビーに対する理解が、アイルランドに一日の長があるだけでなく、サポートプレーにおいても、ここぞという集中力においてもアイルランドが上回っていた。大畑は孤軍奮闘で頑張っていてが、孤立しては相手を利するばかりである。残念ながら、今シリーズは勝てる要素はなさそうである。

5/29  同志社80−7立命館   京産大78−0龍谷大

同志社ー@竹鼻A中村B田中C林D浦E大西F香田→澤田G深澤→小石H田原I君島→森田J正面K今森L大橋M宇薄→浅田N釜池
立命館ー@吉村A猿渡B熊坂C近藤D木村E草下F長倉G前田H佐久間I高山→森田JかてぎK佐藤L清瀬M林N田中

同志社ー1分KOボール、立命館が譲り合っているところに奪取して→H→NTG、13分スクラム→H→Iギャップを見つけて中央にTG、30分K抜け出し→N→J左中間TG、36分スクラムTG、39分I→D→JTG、後半2分こぼれたボール拾って→HTG、8分H→LTG、12分スクラム→H→JTG、20分スクラムTG、25分森田TG、32分ET,36分CT(計12T10G計80点)
立命館ー20分ラインアウト→モール押し込みトライTG(1TG計7点)

後ろで、先週の慶応戦でのラインアウトの悪さが評されていた。そして、目前のラインアウト。立命館のボールにも競ろうという気持ちは見られたが、まだまだ安定感は見られない。そしてスクラム・モールでも押される場面多々あり。ターンオーバーされる場面も何度か見られた。それをなんとか、バックスが押し返しては危機を脱するというような展開であった。ようやく、リズムが出てきたのが前半30分頃から、ボールを小気味良くつないではトライを積み重ねる場面が見られた。後半に入ると、それは加速し、完全に試合の主導権を握っていた。どれだけ早い段階で、自分達のペースに持っていくか。それはFWの出来如何である。踏ん張って欲しいし、セットプレーの精度を高めてもらいたいものである。
龍谷の変身振りを見たかったのだが、なんとか試合になったのは20分頃まで。それ以降は、龍谷デイフェンスのギャップをついては京産大フィフティーンが暴れまわった。ちょっとした隙が、どしどしひろがって竜谷大の選手達はなすすべなしという展開になってしまった。

☆5/8   日本代表91−3香港代表

日本代表、考えてつなぐラグビーを心がけて、完勝。前半6T5G1PG、後半6TG1PG。久しぶりにWTBに戻った大畑の5トライをはじめとして計12トライをあげるとともに、香港代表をノートライに抑えた。もちろん正念場は、来週の韓国戦であるだろうが、目指すラグビーをどれだけの精度でこなせるかは不安であっただろう。とりあえず、始動は良し。毎年一からのスタートでは大変である。これからの継続的な強化に期待したいものである(いささかわれながら?ではあるが・・・)

☆5/5   同志社大学40−22天理大学

快晴の田辺グラウンド。というよりも、初夏の日差しの中でのラグビー祭。選手の皆さん、ご苦労様でした。前半Aの主力が登場し28(4TG)−10(2T)、後半は12(2T1G)−12(2T1G)という結果をどう捕らえるかが今後の成長につながるはずである。今日の試合は、天理の健闘が随所に光ったといえば失礼であろうか。同志社は、キック処理、ラインアウトの不安定さに課題が残る。前半は、まだしも個々の選手の才能で抜けていたが(与えたトライはインターセプトとゴール前のモール)、後半はサイド突破がなかなか機能せずいらいらさせられた(2つともモールで押し込まれる)試合展開であった。まだまだ春シーズンはこれから。10月のシーズン開幕までにどれだけ成長できるか期待したい。1年次では、宮本、釜池が相手を良く見ながら動けていたのはさすがである。こちらも

☆4/23   同志社大学67−21マツダ(練習試合)

同志社、緑と黄を基調にしたユニフォームで大活躍。マツダの選手がどの程度の仕上がりだったかで、今日の試合の評価は分かれるが、全体にデイフェンスの意識は高く、前に出てマツダの選手を止めていた。前半の得点はとめ切れずに反則を繰り返し自陣ゴール前のモールを押し込まれた結果であり、後半の失点も相手の出足にデイフェンスのギャップを衝かれて後退を重ね、やはり自陣ゴール前でモールを押し込まれたためである。そういった意味では、一次攻撃、二次攻撃をしっかり止めていけば、そうそう失点は与えないように感じられた。前半の試合運びは堅実でアタックになると連携プレーが随所に決まっていたように思われる。後半はメンバーが変わったこともあり、プレーの精度が落ちたものの(結構雑に感じられ、力づくのトライが見られた)。マツダの得点は、すべてモールからのもので、マツダの一次攻撃、二次攻撃で大きくゲインされないようにデイフェンスしていたことが功をそうしたようである。まだまだようやく新しいシーズンのスタートを切ったばかりで、いまからとやかく言う必要もないだろうが、この時期としては意識は高いのではないだろうか。全国制覇という目標に向かって、打倒関東学院・早稲田をはたして欲しいものである。目に付いたのは、L大橋、I君島、K今森、J浅田G深澤などである。得点は、前半5T2G計29点、後半6T4G計38点の合計67点
@小野田→田中A中村→海本B山本→竹鼻C澤田→羽田D浦E大西→大原→澤地F香田→小石→橋本G深澤→林H田原→飛野I君島→山崎J浅田K今森L大橋M桑原N宇薄

☆4/24  日本代表A 18-42 NZU

前半、日本代表はよくデイフェンスに入り、前で止めるようにしていたので、ゲームが崩れないままに進んだ。とはいえ、ボールへの反応はNZUが若干上回っており、先手を取られ続けて試合の主導権を握られてしまった。後半23分FBに入った鈴木(セコム)がスクラムからのパスをもらって、トライ18-20にしたものの、26分NZUのFBが上手く裏に抜けるとそのままトライ、33分にPGで追加点を挙げて、勝利を確実にした。その後も39分日本代表の攻撃時にJウイロウビーがインターセプトしてそのままトライ。完全に日本の追撃を絶つと、42分にはKジェーソン・カワウがトライを挙げてそのままノーサイド。後半の真ん中まで好勝負を繰り広げながら、終盤で力尽きるこれまでの日本代表の悪習が払拭されていない試合であった。まるで、チーム力をしっかり判断されて、そのチーム力に合わせて試合展開を握られ続けた試合振りであった。27日の日本代表Bや5/1の学生代表に雪辱を期待したいが、NZUのほうが一枚上手であろう。