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☆続ジャパンへの提言(更新)
6/7 | ウエ−ルズ戦に望むこと |
6/10 | 花園ウエ−ルズ500回テストマッチ |
7/15 | カナダ戦を終えて |
8/20 | 防御は最大の攻撃 |
9/10 | 個人技とチ−ム力 |
個人技によるアタックは、組織デイフェンスの堅固な壁を突き破れない 2001/9/10 |
9/7の日本代表とプレジテントフィフティ−ンの試合は、確かに退屈であった。ジャパンに勝たなければという意識が強かったのか、アタック面で見るものがなかったのが残念である。デイフェンス面では、よく機能しているように見受けられたが、相手が急造チ−ムであることを考えるとそれも当たり前としか見れない。現代のラグビ−では、個人突破は無謀でしかない。サポ−トがついていてこそ、可能である。今後ますます、デイフェンスがどのチ−ムにおいても強固になっていくであろうから、その堅固な壁を打ち破る試みを示して欲しいのである。 ☆とはいえ、選手人口は多いとはいえ、必ずしも体格的には恵まれていないのが日本の現状であるレギュラ−陣でいつも戦える姿勢は、来年には完成してもらいたいものである。もちろんより堅固なデイフェンスを目指すことが第一。そしてあれがジャパンであるというアタックの完成を目指して頑張って欲しいものである。 |
防御は最大の攻撃 、堅固なデイフェンスはタ−ンオ−バ−を生む 2000/8/20 |
トライネ−ションズの魅力は、とりわけ今年に関して思うことは、デイフェンスの堅固さが目に付くことである。一次防御がしっかりと機能し、そこを破られてもすぐさまサポ−トが入り、攻撃側の大幅ゲインを許さない。しかもゴ−ル前のデイフェンスは厚く、個人での突破は到底不可能である。だからこそトライネ−ションズは見ごたえのある試合が多い。防御する選手が湧いてくる様に次から次へと、攻撃側の選手を止めにくる。フィットネスが高いといえばそれまでだが、そこにはスキル以外にも、動物的「勘」もするどいことが要求される。しっかりしたデイフェンスは、相手方のミスを見逃さず、すかさずタ−ンオ−バ−を仕掛けることも可能となる。 攻撃は、最大の防御なり。相手に攻撃させなければ、攻撃のチャンスを与えなければ、相手に得点を許さないことは確かだが、ラグビ−の魅力は相手側の攻撃が激しければ激しいほど、ボ−ルを取り返して反撃に転じれば、相手デイフェンスが整っていないため、ワンチャンスでトライが取れるということである。「肉を切らして骨を切る」ではないが、他のスポ−ツに比して相手に与えるダメ−ジは大きい。残念ながら、ジャパンの選手層からいくと受けてたつような試合はまずできないだろうが、せめて一次防御を抜かれない。抜かれたときにすぐサポ−トに入る。FW周辺でのサイド攻撃には、結構備えれるようにはなったが、ボ−ルを散らされるとすぐに穴ができる体質は変わっていないようである。その辺は個々のフイットネスを高めることでしか対処できないだろうが、何とかもう少し工夫が欲しいものである。また、攻めているときの日本は、ボ−ルを奪われると対処が遅い。チャンスはピンチなり。すぐに切り替えることができるようになってもらいたいものである。 |
カナダ戦を終えて、今後の課題 2001/7/15 |
カナダ戦の課題は、何と言っても現日本代表の修正能力がどの程度備わっているかということに尽きたと思う。ウエ−ルズ・サモアという格上のチ−ムと戦うことで、完膚なきまでの敗戦を味わいながら、どこまで精神面で立ち直れるかという事が、焦点であったように思われる。 ☆試合を終えて、その課題は90%以上クリア−されたのではなかろうか。欲しかった勝利を手にし、来年のW杯予選に向けて、今後の強化を考える上で、ようやく前が開けてきたことであろう。残念ながら強豪国に比べてフィットネス面での不安は大いに残るが、これは個々人の練習レベルで改善されるように思う。戦術面でのカバ−デイフェンスや、攻撃の際のサポ−ト、防御の際のサポ−トも意識的な練習を重ねることでよくなるであろう。日本代表スコッドは来年の合宿までにその辺を徹底的に意識してきてもらいたいものである。 |
ウエ−ルズ、500回目のテストマッチ、日本を圧倒して勝利す 2001/6/10 |
日本代表10−64ウエ−ルズ。勝利への執念が、ウエ−ルズが上回った結果である。ともかく、ボ−ル獲得率が上回り、前半立ち上がり20分の間に5トライ4ゴ−ル33点。日本は攻めてはカウンタ−をくらい、大きくゲインされ、戻るのに必死の状態。デイフェンスは一人でいけば止められない。そのため次々と抜かれて、組織デイフエンスがぼろぼろという始末であった。ようやく、体制を立て直し始めたが、なんとか試合になってきたのは25分を過ぎていた。得点は0−38.。これでは勝てまい。ウエ−ルズは前2戦でもたついていたが、それは日本の気候になれていなかったこと、チ−ムとして機能していなかったことが原因であろう。一週間で気候にも少しはなれて、しかも記念すべき試合に負けるわけにはいかないという危機感もあって、チ−ム力を大幅にあげた。 逆に日本は、たいしたことはないというイメ−ジがあったのではないだろうか。防御面でも一次で止めれるという意識があったものだから、ボ−ルを持ったときには出足が早かった。そこで突破できていれば日本のペ−スだったが、しっかり止められてカウンタ−攻撃に遭う。それもデイフェンスへの戻りが遅いため、大きくゲインされて得点を積み重ねられたのである。すぐの修正は確かに困難であろう。それがよくわかったことであろう。残念だったのは、日本代表に俊足の選手が少なかったことである。攻撃においても、デイフェンスにおいても走り負けている部分が多々見受けられた。 後半は、10−12という得点を見てもわかるように、決してひけをとる訳ではない。戦術面での対応をしっかり考えて6/17は臨んでほしい。もう少しデイフェンス面ではサポ−トを早くするなど、状況に対応する機敏さが望まれる。日本代表は決して弱くないことを示すためにも、今日の試合を反省して接線に持ち込んでほしい。キックオフ直後のウエ−ルズの気迫を上回る闘志で、好ゲ−ムを期待している。今日の試合は、良い教訓であった。 |
日本代表は、ウエ−ルズ戦に全力を傾けろ 2001/6/7 |
☆6/3のサントリ−のウエ−ルズ戦勝利は、サントリ−が昨年から追い求めてきた継続ラグビ−の勝利でもある。フィットネスの高さ、選手個々の能力の高さ、そしてチ−ムとしての組織力の高さなどが作用したものである。ボ−ルをつなぐ意識の高さが、社会人大会、日本選手権を通じて随所に見られたが、まだまだサポ−トの遅さやポイントへの集散の遅さにおいて未完成であった。けれども、新しいシ−ズンが始まっても、その目標が貫かれ、最高の形で結実したのがウエ−ルズ戦ではなかったろうか。ここで、気づかなければならないのは、能力の高い選手の集団が強いのではなく、チ−ムとしての戦術の浸透の高さが強いチ−ムを作り出すということである。体格や運動能力以上に、チ−ムとしての「勝つ」という意識の高さが大切であるということである。 ☆6/6の日本選抜は、善戦しながらも残念ながら敗北した。ウエ−ルズはキックの多用で、個々の運動能力を生かしてかろうじて勝利したものの、全体にチ−ムとしてのレベルはそれほど高くないことを証明した。とはいえ、勝つことは大切である。自信につながる。この程度のチ−ムかと侮ることは簡単だが、6/10の花園はテストマッチである。ウエ−ルズは、先の二戦で出てきた綻びを修正し、意識を高めてやってくるであろう。日本代表にも、十分勝てるチャンスはあるし、勝ったからといって全面的に喜べる相手としては若干不足するであろうが、勝つことは自信につながる。勝利に向けたチ−ムメ−クを目指してもらいたいものである。 ☆ただし、日本代表の個々の選手能力は、サントリ−と同程度である。組織プレ−ではサントリ−に一日の長があることは否めない。韓国戦を見た限りでは、防御面のサポ−トプレ−は良くなっていると思われるが、攻撃面ではどうであろうか。意識の面でのまとまりはどうであろうか。基本プレ−でミスをしない。セットプレ−の安定を心がけて、スピ−ドを生かしたラグビ−を心がけることが大切である。最後まで緊張感を保つ良い試合を期待している |
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