政治社会経済独断時評
このコ−ナ−は、日々続発する社会事象に対する庶民の不満を代弁するコ−ナ−であります。皆様方のご意見を極力取り入れ、社会の不合理性を正し、次世代が希望の持てる社会を築く礎たる論陣を張ることをここに強く宣言するとともに、高邁な理想の元頑張る所存であります。なお、ご意見御感想は、お手数ですがこちらまでお願いいたします。
時評2 時評3 HOME

10/19 記載 「参議院選挙制度改悪−非拘束式名簿導入」の暴挙
■1選挙民の声など、何の力にもなりえないが、だからこそ声を大にして主張したい。国民の代表者を選ぶ選挙が、単なる人気投票の場になる事を断固拒否する。
■個人に投票しようが、政党に投票しようが同一にカウントするという何ともむちゃくちゃな論理が、どうして国会議員の間でまかり通るのか。ある個人の知名度の高さを利用して、政党の得票数を増加させようというのは、政党の存在基盤を強いては、民主主義の原理を自らの手で葬り去る論理ではないのか。民主主義には、何でも多数決で決まるという考えはない。話し合いの結果、様々な議論を吟味した上で、政策が決定していくものである。最終的にいずれの考えを選択しなければならなくなった時に始めて多数決が用いられる。「数が多いから、主義主張が通る」という、現在の国会の姿は、そういった意味で明らかに本末転倒である。私利私欲にまみれた政治屋をできうる限り早く政界から追放すべきである。一庶民として、このまま黙認できない事態が生じつつある。
10/23記載「衆議院議員選挙東京21区の川田氏勝利に思う」
■なみいる政党候補者を押しのけて、長野知事選の田中康夫氏の勝利に続き、またしても市民運動型選挙を実践した無所属の河田悦子氏が当選した。2人とも、有名人だから当選を果たしたのだろうか。いな、そうではない。おそらく、与党に属す事で様々な利権を得ようという姑息な政党主導の選挙が破綻を来たしたと見るのが正解であろう。主義主張よりは、利権の方が大切という理念の見られない政党活動は、早々に舞台から姿を消すべきである。
■衆議院に舞台を移した選挙法改正法案は、著名人なら得票し易いという考えが根底にあるのだろうが、今や有名人だから得票が得られるという考え方は捨てるべきである。国民は、疑惑だらけの政党が押す候補者だから、投票したくないのである。国や国民のために日常政治活動を続けているならば、その政党は支持されるであろう。けれども、官僚の顔色をうかがい、献金団体の顔色をうかがいながら利権活動をしている政治には、もはや何の期待もかけていないのである。その点を読み違えてはならない。
■政治を、本当に国や国民のために行おうという政治家が生まれ、その人々が良識ある政党を組織するならば、自然と議席は増加するはずである。利益誘導ではなく、健全な財政を目指し、透明な政策を実施するならば、自ずと経済も良くなるはずである。理想としてではなく、利己的ではない他者を思う気持ちは、周囲をさわやかなものにする。今回の選挙結果を、真摯に検討し、いち早く国民の総意を汲み取れるシステムを取り入れる事ができた政党が21世紀の日本の政治をリ−ドしていくものと信じたい。政治に新風を−−−−ひたすら願うばかりである。
03/12記載「森退陣表明、後継者選びは混迷化→政治家としての自覚がある人を選ぶべし」
■首相としての品位が見られない、森首相がようやく退陣する。とはいえ、後継の首相が決まらないといつまでも居座る事も可能である。世論と永田町の論理の乖離はもう修正が施せないところまで来ている事を認識しながら、状況が自分たちに有利になるまでは静観しようという処世術ばかりが身についていくのは日本の政治家(?)の性であろうか。政治家として社会に貢献しようという、はたまた国民の幸福を第一義に考える高尚な志とは全く違う利害関係にとらわれて、損得勘定の世界で利権争いに終始しているのが実情である。
■正直な話、森は総理大臣は単なる職務であると考えていたのであろう。日本を代表する政治家として、一挙手一投足にいたるまで世界の注目を浴びていることを認識していない。極端な話、トイレ風呂就寝時を除いては、プライバシ−など主張できないほど、自分の行動を規制する必要があるはずだ。その覚悟をしてこその政治家であり、報酬としての歳費があるはずである。利権争いでより発言力を増すための昇進争いであり、地位争いである。奇麗事でいくら飾ろうと、主義主張うんぬんよりは利権をめぐる争いが日本の政争である。民主主義がとことん根付いていない証左である。
■政治献金の可否の問題にせよ、日本の場合は論点がずれている。政治家として取りすぎだ。日本の政治家は貯めすぎだ。という嫉妬の気持ちから国民の批判があがる。これは、職務の重要性とその執行にともなう潔癖性を日本の政治家も国民も認識していないがためである。インタ−ネットの普及に伴い、あるいは衛星放送の普及にともない世界の出来事が一瞬にして世界中に知れ渡る以上、私利私欲を持たず、高い理想をもって事にあたれる人を選ばなければ、日本の将来はいよいよ暗いものになることは必定である。