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観戦記

2/26     三洋電機20−37サントリー

サントリー、キックオフ直後は三洋電機の積極的な攻撃に受身の状況でいたが、11分相手ボールを奪ってターンオーバー。そこからラックを連取してJ小野沢がトライをあげる(7−3)。33分にはN有賀が抜けて、Kニコラス→M長友とつないでトライ、37分にはスクラムからH日和佐→Iピシとつないで連続トライ(24−6)。ロスタイムに三洋電機にPKをあたえるもPGは決まらず、ハーフタイムを迎える。後半も三洋電機のペースで始まるが、12分三洋電機が連続攻撃の末、A堀江→Gホラニとつなぎトライ(24−13)と追い上げられるが、16分ラインアウトからE→A青木とサインプレーが決まり(29−13)、再び点差を広げる。三洋電機は20分L霜村がうまく抜けて、Kノートンナイトがトライ。しかし24分にグレーガンからL平→Mとわたり再び突き放す(34−20)。そして35分、決定的なPGをあげて(37−20)、サントリー9年ぶりの日本選手権制覇を成し遂げた。グレーガンは、現役最後の試合で有終の美を飾った。サントリーの攻撃的ラグビーは、80分終了のノーサイドの笛が吹かれるまで衰えることなく続けられたことが、勝利につながったといえる。サントリー、優勝おめでとう。

2/19    神戸製鋼33−37サントリー

神戸、必死に攻撃するも、サントリーのDFをなかなか抜けない。DF面では神戸もサポートが厚く、サントリーの攻撃をしっかり止めていた。しかし、サントリーIツシ・ピシがみせるループをかました連続パスで、再三神戸製鋼は翻弄され、その結果あっさりとゴールラインを割る。前半は、リードした場面も見られたが、34分に同点にされるとサントリーの怒涛の攻撃を止めるのがやっと(20−20)。後半早々に、Iのスピードギアを入れ替えて、あっさり神戸DFを振り切って逆転トライを奪われてからは、54分DFのギャップをあっさり衝かれてトライ、さらには62分Kニコラスが左隅に飛び込み連続トライ(23−37)と大量リードを許す。なんとか、69分意地のトライを奪い、追いすがるが、サントリーの厚いDFに阻まれた。最後の逆転トライを狙ったものの、40分Mアンダーソンのちょん蹴りしたボールをけりだされ逆転の夢は露と消えた(33−37)

2/13   神戸製鋼 38−0 NTTドコモ   東芝43−10帝京大学 

神戸製鋼、余裕の勝利。格下とはいえ、一次防御でしっかりと止めてDFは安心してみていられた。攻撃面でも、チャンスと見ればサポート選手があがってきており、トライを奪っていた。次の三洋電機戦では、さらにチームの集中力を高めて今度はチャレンジ精神をもって戦ってもらいたい。
東芝、前半は帝京大学のしつこいDFにてこずられる。23分ようやくラックからI吉田がうまくスペースを見つけて走りこみ、トライを奪う。前半2トライを追加して19−0で東芝リードで折り返すものの、後半に入っても帝京大学は愚直に守り、隙あらばとありを奪おうとするが、東芝の堅固なDFはそれを許さない。後半37分、帝京は絶好のチャンスを生かして1トライをあげてトップリーグに一矢報いるも、強豪東芝の前に10−43で敗北を喫す。

2/6    神戸製鋼27−17トヨタ   東芝21−10NEC

神戸製鋼、トヨタの拙攻にも助けられたが、なんとか勝利の女神を導き寄せたか。8分、15分にPGを決めてリードしたものの、21分それまでは止めていたトヨタのモールを押し切られ、Eホップグッドにトライを決められ逆転。29分、H猿渡がうまく裏に抜けて、E橋本にパス、ようやくトライを返して13−7.ロスタイム直前にPGを入れられ13−10で前半を終える。後半7分J大橋が味方キックをキャッチ、トヨタのDFがそろう前にE橋本にパスしてトライ、トヨタの攻撃を止めながら2本のPGを決めて24−10とようやく安全圏に入った。しかし、33分トヨタはIアイイがうまく神戸DFの裏に出て一瞬で7点を返して試合はまた判らなくなった。後半36分、Iグラントがトヨタ陣10mラインで相手の陣形を見ながらDGを見事に決めて、後を守りきった。
NEC、前半後半を通じて見事なDFで東芝フィフティーンを翻弄。緊迫した試合が続く。前半、数少ないチャンスを、東芝は生かしきって得意のモールからA湯原が押し込んだが、NECも気迫に満ちた攻撃を見せて34分ラインアウト→モールからパスをつないでLツイタヴァキがゴールに飛び込み、両者譲らずで(7−7)を終える。後半に入っても、NECわずかに優勢のまま試合は進み、13分2度目のPGを決めて、NECが10−7とリードを奪う。しかし、東芝はあわてず、虎視眈々とNECの防御に穴を開けるのを狙っていた。22分DFのギャップをついてH三井が裏に抜けて、すかさずN立川にパス、そのままトライを奪って逆転、その3分後右ラインアウトから、ラックを連取、左サイドで人を余らせJ宇薄がトライを奪い21−10と東芝がようやく勝利に近づいた。そして、一進一退の攻防がノーサイドまで続いた。

1/30   三洋電機28−23サントリー

サントリー、キックオフ直後から積極的な攻めを見せるが、三洋も堅固なDFでなかなかサントリーはゲインできない。前半30分まではPG合戦で6−6と緊迫した試合が続く。ようやく35分、サントリーの連続攻撃がミスなくつながり、M長友が右隅にトライを奪い、11−6とサントリーがリードして折り返す。後半に入ると、三洋電機は前半押され気味であったFWが攻勢に変わり、接点でのターンオーバーから立て続けにトライを奪い、一気に逆転(18−11)となり、57分PG、62分にはここが勝負どころと見たのかBKもモールに参加し、決定的なトライを奪う(28−11)。サントリーは攻め続けるが、トライを奪うのに時間がかかり、やっと2トライ返すのが精一杯。三洋電機はトップリーグ初制覇を果たした。

1/23   NEC38−33リコー   神戸製鋼55−40サニックス

リコー、立ち上がり直後から積極的な攻めを見せ、前半3トライをあげ、ハーフタイム直前にもPGをいれて22点。対して、NEC、もうひとつボールを支配できず前半2トライ12点。しかしながら、後半は完全にNECペース。1分にノーフォイッスルトライを奪うと、前半は堅固に見えたリコーDFを徐々に圧倒、リコーも良く攻めたが時間の経過とともに焦りもあってか届かず。
神戸製鋼、中盤でサニックスDFを破れない。なんとかFWの健闘で3トライを奪うが、少なくとも前半の戦いぶりはもたもたしているようで、不安をいだかせた。後半、サニックスがインパクトプレイヤーとしてヘスケスを投入すると、両者とも前半は良かったDFが、次々と破られ、乱打戦となる。どちらかのトライが生まれるまで試合が中断しないという熱戦となる。一時は20点開いていた得点差が、31分には1点差となる。どれもヘスケスが絡み、その存在感を見せ付けてくれた。組織DFが定着して、よほどのことでは個人技は通用しなくなってしまったが、ヘスケスの登場はラグビーの面白さを再認識させるものであることは確かであろう。

1/22   東芝12−17サントリー

今日のサントリーは選手たちの勝ちたいという気持ちが身体に現れていた。チャンスと見れば、一気に攻め込んで、2分Kニコラスの大幅ゲインから、ラックを連取、最後はIピシがトライあっさり先制すると、29分にはH日和佐がうまくスペースを見つけて裏に抜けて、Aがトライ。前半を12−0で折り返す。東芝も、DFを修正して後半に入ると、地力で勝るFWが意欲的に前に出て8分Eベイツがゴールラインぎりぎりにトライ。ゴールも決まり12−7と迫るが、その2分後サントリーはスクラムからこぼれたボールを支配、一気にトライを奪う(17−7)。そこからの、東芝の壮絶な攻め。そしてサントリーの気迫のタックル、隙のない組織DF。一進一退の攻防は、東芝のボール支配の中で続いた。ようやく、サントリーの堅固なDFを打ち破って、27分ラインアウト→モールからF山本がトライを返して17−12と1トライ1ゴールで逆転できる位置についた。そこから、また10分あまりの激しい攻防。守りきったサントリーが待望のファイナル進出を決めた。

1/16   近鉄22−30サニックス   リコー31−29コカコーラ

近鉄、立ち上がり早々サニックス陣内深くまでボールを運び、I重光があっさりトライしたものの、なかなかリズムに乗れない。対して、サニックスは11分に同点トライを奪うと、18分にはラックからパスをつないであっさり逆転、近鉄は相手ゴール前に迫るも得点にはいたらず。サニックスの粘りの防御に、試合の主導権を奪われる。後半に入っても、12分、17分にPGを決められ、さらにはヘスケスのビッグプレーがでて10−30とほぼ試合を決められてしまう。近鉄は、反撃に出るが、ようやく2トライを返すのが精一杯。22−30で今シーズンを終えた。
コカコーラ、リコーともDFがよく攻撃にミスが出たほうが、チャンスを失うパターンであった。前半はリコーペースで、コカコーラはミスの連続から得点を奪われる(10−21)。逆にコカコーラは後半7分にラック連取からトライを奪うと、試合の流れを呼び寄せたのか連続トライを奪い15分には逆転(29−21)。しかしながら、リコーもしたたか、そこから勝利の女神が微笑む。22ふn、29分にトライを奪い再逆転(31−29)し、次のNEC戦に駒を進めた。

1/10   ヤマハ47−52リコー    近鉄50−19クボタ

リコー、ヤマハのDFの穴をうまく衝いて、前半トライを量産(リコー6T4G計38点、ヤマハ2TG14点)、一時は38点差がつき勝負あったと思われたが、そこはヤマハも気持ちを切らずに着実にトライを積み上げて行った。。後半に入るとヤマハのDFがうまく機能し始めて5T4Gで33点を加える猛攻。後半残り10分で47−52と5点差に迫り、逆転のチャンスが生まれたが、リコーもそこからは粘りのDFで、なんとかしのぎきった。
近鉄は、FWBKがうまく機能して、クボタを寄せ付けずに最終戦を飾った。特に、クボタが大きくゲインして近鉄ゴールに迫ったときの防御は、しっかり集中してクボタペースにさせなかったのが、勝因ではなかろうか。クボタも、下部リーグへの陥落が決まっていたが、今シーズン最後の試合をなんとか勝利で終わりたいという思いから、必死でDFしていたが、気持ちで近鉄フィフティーンに負けていたのが残念。

12/25   神戸製鋼42−44サントリー

試合前の予測は、神戸がサントリーの攻撃をどのように止めるか。そしていつまで止めていられるか。そこに興味があったのだが、ふたを開けてみれば、神戸製鋼の意外な善戦であった。キックオフ直後、グラントがスペースを見つけて走りこんでトライ、19分にもインターセプトでトライと終始前半はリードを保った。その流れが変わったのは、55分ラインアウトラックからモール、そしてL平につないで、サントリーが同点に追いついてから。神戸はすぐにPGで得点を挙げて30−27とするものの、67分のトライからM成田、N有賀、J小野沢と3トライをあげて44−30と逆転して試合を決めてしまった。神戸製鋼も76分、そしてロスタイム寸前にIグラントのキックパスをJそしてM大畑の執念のトライを見せたが反撃もそこまでであった。

12/5    ヤマハ22-20クボタ   近鉄13−57サントリー

ヤマハ、よく最後まであきらめずに守り、そして積極的に最後の攻めを見せて、ノーサイド寸前の逆転劇となった。開始直後のクボタPG成功からクボタが絶えずリードを奪う展開で試合が進んだ。17分ボールをつないでトライを奪ったのに対し(0−8)、ヤマハは35分ラインアウト→モールでトライを返す(7−8)、後半1本ずつトライを奪い(12−20)と一進一退の好ゲームを展開、ヤマハは76分PGを得て15−20にして逆転に望みをつないだ。その直後、クボタが中央22m付近でPKを得てはずしたところで、勝利の女神はヤマハになびいたようである。
近鉄、期待していたが、リコ・ギアの不出場で突破力が落ちていた。それに対し、サントリーは積極的にボールをまわし、早いボール出しを心がけていたこともあって、後半は完全に近鉄を圧倒する形となった。接点でのボールの取り合いではほぼ互角と思われたが、そして近鉄のDFの圧力もそれなりにはあったと思われたが、サポート場面で一歩遅れていたこともあり、またゴール前でのサントリーのDFがうまく機能していた点と相変わらずミスが多い近鉄の差が結果としてでたようである。

11/27   ヤマハ31−30サニックス   近鉄25−18豊田織機

逆転、逆転、また逆転と白熱したゲーム展開となった。ヤマハは効率よくゲインしたときにトライを奪い、サニックスはボールを支配しながらトライを奪うのに時間がかかっていた。それが、ヤマハの勝利への執念を実らせた。サニックスのヘスケスは、ボールを持つと力強く突進。今シーズンのサニックスの躍進の原動力になっているのが良くわかる。ヤマハも小粒にはなったが、選手一人ひとりが役割をきちんと果たしていたのが今日の勝利へとつながった。
近鉄、ボールを支配し、効率よく前進するが、試合の主導権を握りながら、いかんせんゴール前でのミスプレーが目立った。織機は、なんとか大差をつけられないように必死にタックルに入り、一方的な試合展開になるのを防いだ観がある。今日の試合運びであれば、近鉄圧勝という結果になってなければならなかったが、ようやく1トライ1ゴール差で逃げ切った。

10/23   リコー46−13豊田織機    近鉄21−17トヨタ

豊田織機、面白いチームだが、チームとしてのまとまりをいう意味において、リコーに一日の長があったというべきか。得点差が開いていくにしたがって、みんなが個々ばらばらに動き始めたのが気にかかる点である。両チームとも、もう少し迫力があってもよいのではなかろうか。攻撃時においてもデイフェンス面でもそのような印象が残る試合であった。
近鉄、ゴールを背負ったときのDFのしつこさがすばらしい。アタック時は、ミスが多くせっかくゲインしても、ペナルティやノックオン、スローフォワードなどでチャンスを失いがちなのが残念。多分、フォローの遅れが、プレッシャーにつながり、そしてチャンスを逸しているのである。それが、終盤になるとチーム全体の集中力が高まり、得点に結びついているように思う。デイフェンス面のしつこさ、そこを忘れずに、これからもわくわくするような近鉄劇場を期待したい。トヨタは、まとまりが良いチームであるが、攻撃時の決定力で相手を上回りたい。

10/16   近鉄21−19NTTコム    神戸製鋼57−42ヤマハ

両チームともにゴール前のDF堅く、チャンスをつかんでもなかなか相手ゴールを割れず。とくに近鉄は再三NTTゴール前に行くも、NTTのDFのプレッシャーに負けて得点チャンスを逸する。そのため、NTTはFWの安定した試合運びで、PGを稼ぎ後半31分のCTBネルのトライで逆転(19−16)される。近鉄は残り時間で再逆転を狙って積極的に攻め続けるが一進一退の攻防を続ける。ロスタイム寸前、集中力を高めて近鉄はNTTゴール前に攻め込む。そして、意外にあっさりとパスをつないで、G田中が飛び込み(21−19)、近鉄が勝利をものにした。
開始早々ヤマハM徐が右サイドぎりぎりに抜けてトライを奪うと両軍、ノーガードの打ち合いとなる。勝った神戸製鋼は8トライ、負けたヤマハは6トライと、組織DFの弱さを感じるお互いに押し付けられた感じ。

10/9    神戸製鋼18−15コカコーラ     近鉄9−12三洋電機

神戸製鋼は、立ち上がり1分I正面のギャップを衝いた走りで、先制トライ。幸先良いスタートになったが、降り続く雨に加えて風が強く舞い、両チームにとって最悪のコンディションでの試合となった。それでも、コカコーラは8分にF桑水流のトライで逆転。18分にはペナルティを決めて10-5で前半を折り返す。後半に入っても、神戸の攻めきれない攻撃に対し我慢を続け、13分神戸ゴール前でラックを連取、最後は大きく左に出してI福田がトライ15-5とリードを広げた。しかしながら、神戸も途中出場でSOグラントがでてくると、Mアンダーソンにうまくボールが渡り15分トライを返して12−15とする。そして28分PGを返して同点。その後も攻撃の手を緩めず39分PGのチャンスをうまく生かして久々の勝ち星を拾った。
風は収まったが、雨の中の激しい攻防が続いた。三洋電機はI入江の先発でトニーブラウンは出場せず。そのせいか、もうひとつパスにせよサポートにせよブレイクダウンでも三洋らしさを欠き、どちらかいうと近鉄のターンオーバーが目に付いた。前半は、0−0と緊迫の時間をすごしたが、後半に入ると、さすが三洋という攻撃を見せてくれた。5分にJ山田が絶妙のインターセプトを見せてそのままトライ、9分にはバックローGホラニの突進からF若松→E劉とボールがわたりトライ12−0とする。しかし、それからが後半に粘る近鉄、19分、23分、30分にPGを決めて3点差まで迫る。その後も攻撃の手を緩めず攻めかかるが、三洋のDFも堅く近鉄は惜しくも敗退となった。

10/3   神戸製鋼22−25近鉄   三洋電機50−10NTTコミュニケーション (TV観戦)  

雨天の攻防は見ごたえがあった。前半35分神戸製鋼L大畑のキックチャージからのトライ(10−5)で前半を終えると、後半8分スクラムからEマクガイアがトライを決め、さらには近鉄にゴール前でボールをターンオーバーされながらも取り返して12分にSH佐藤がトライを奪い22−8とリードしたところまでは、往年の試合巧者神戸製鋼のうまい戦いぶりが目立ったのだが、そこからはどうしてもリズムに乗り切れないというか、畳み掛ける試合展開にならない。近鉄もまた、ゲインはするのだが、ミスや神戸のDFにてこずり得点を奪えない。そんなもどかしい状況が続く中で、後半20分過ぎからの粘り強い攻撃が効いたのか、神戸のDFの要N正面がチームの度重なるペナルティの結果シンビンを受けて14人になると、34分ようやく近鉄は田中のトライが生まれた。そして、38分Lリコ・ギアとSO重光のうまいループが決まりトライ2点差まで迫られる。ロスタイム間近にまたもやチャンスをつかむと、パスをつないだ連続攻撃で神戸ゴール前に迫った近鉄は、最後のLからJ松井にボールは渡り見事な逆転勝利をもたらした。
NTTのNマーク・ジェラード、I君島の動きを見たくて観戦したが、三洋電機の堅固なDFプレイとトライに対する嗅覚の鋭さに感心させられた。ボールへの働きかけの速さ、J山田に見られるように自分の役割を熟知した形で一人ひとりが着実に任務を遂行している姿を見ると、格の違いを見せ付けられた感がある。

9/4     近鉄30−14リコー    神戸製鋼34−3クボタ

前半は、小刻みの点の取り合い(10分リコーPG、20分近鉄パスをうまくつないでA吉田トライ、25分リコーPG、29分近鉄PG、31分リコーPG)。後半に入ると地力のある近鉄が、リコーDFのギャップをついて43分、49分、66分とトライを重ねる。暑さに負けたか後半は一歩が遅かったリコーが緒戦を落とした。
前半は互いのDFが堅く、ゲインはしても得点できないシーンが続いた。5分にJ小笠原が、DFのギャップを見つけてトライ。25分にPGを返されるが36分ゴール前の攻防でGマバカイトロが力で持っていくと、38分さらにJ小笠原→Gとパスをつなぐと、50m近く走り連続トライ(前半15-3).
後半に入っても、神戸はクボタ陣内で戦い続け、45分モール→ラック→E伊藤が飛び込んでトライ、さらには51分相手キックをL大橋がチャージして押さえる。また70分さらにトライを追加。神戸が緒戦をうまく戦って勝利した。クボタも悪くはなかったが、隙を衝かれては得点を失ったのが痛かった

 9/18  神戸製鋼7−16トヨタ

神戸製鋼、もう1トライが遠かった。L大畑の手にボールがはいっていたら?、Gマバカイトロがもう一歩ゲインできていたら?前半の2度のチャンスで得点できなかったのが敗因である。しかし、トヨタが60分間を14人で戦ったことを考えると、単に惜しかったではすまない。攻撃時での集中力、サポートなど考えるべき点は多い。DF時でのペナルティも、気にかかるところである。さらに一段とチームとしての熟成が必要なのかもしれない。

9/19   サントリー20−25NEC

サントリーうまい連携でトライを奪ったが、あとがいけなかった。NECの攻撃力が上回ったというべきか、それともサントリーのDFに穴があったのか。NECは、前半3トライをあっさりと奪うと、後半は互いの堅固な防御でどちらも得点できない時間が続く。NECのIロビンスの試合運びの勝利か。