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観戦記

12/5    早稲田31−13明治大

明治、FWにこだわり続けたのが良くなかったのか、それとも早稲田の慶応戦とは打って変わった積極的なラグビーが功を奏したのか。早稲田はようやく本来の力を発揮したようである。

11/23   早稲田8−10慶応大

ひとえに、慶応大学の勝利への執念と、それに基づく低いタックルを初めとするしつこいDFの勝利であろう。両チームとも密集内でのターンオーバーが多く、ボールコントロールの高さとプレッシャーの強さを感じさせた。ボール支配率では早稲田が圧倒していたものの、慶応の組織的なDFが早稲田に決定的なチャンスを与えなかったことが、慶応に勝利の女神を呼び込んだ。そんな試合であった。関西との違いは、試合展開の速さか。そして、関西のチームが劣るのが、ボールへの集散の遅さである。80分間動き続けてなおボールを追いかけるそのフィットネスの高さにも十分警戒する必要がありそうだ。

11/21   明治大20−14帝京大

帝京、ボールを支配しゲインを重ねるが、トライに結びつかない。勝負への執着心は明治のほうが勝っていたか。シーズン終盤に差し掛かっているが、そのことを意識してチーム力をあげていたのは明治か。昨年の惨敗に対する雪辱戦の意味合いもある。今年の試合は押されていた明治が、なんとか意地で勝利をものにした感が強い。大学選手権は、この試合を考えずに両者とも挑みたい。注目選手は明治I田中、帝京F吉田。いずれも闘志あふれる戦いぶりが印象に残った。

11/20   摂南大5−77天理大   同志社25−28関西学院

天理大、シーズンが深まるにつれチームが成熟してきており、攻撃に勢いが出てきている。CTBとSO立川を絡ませた攻撃は、大学選手権に向けてもっと磨きをかけていくべきである。対して摂南大、後半に入ると点差が開いた結果気持ちが切れたということもあるだろうが、アタック・ディフェンスともに失速状態になったのはいただけない。
同志社ー3T2G2PG計25点、関西学院4TG計28点
同志社、前半8分J正海がDFを振り切って先制トライを奪う(5−0)も関学は得意のモールからG小原がトライを奪うと、L田中のうまいステップワークでDFのギャップをつかれて連続トライを奪われる(5−14)。なんとか28分スクラムからI森田がスペースを見つけて走りこみトライ(12−14)とすがりつくがハーフタイム寸前にまたもやゴール前でモールトライを献上(12−21)。後半に入り、連続攻撃でボールを支配しながら敵陣に入りようやく往年の同志社が戻ってきたかと思わせるような試合展開。しかしながらあいてペナルティに対しPGを選択(18−21)し追いすがるが、その消極性が62分にまたもや関学のモール攻撃に屈する(18−28)。その後は、なんとか勝利を呼び込もうと攻め続けるが、焦りもあるためかミスも起こり一進一退の攻防を繰り返す。ようやく79分連続攻撃から最後はN勝山がトライを奪い(25−28)、ロスタイム3分に望みを託したが、いかんせん時間がなかった。天理戦に比べて、気迫は見えたが、まだまだ消極的な動き。何がしたいのか、選手たちの中に統一感はない。怪我から戻ってきた大久保が戻ってきても前途は多難のようである。関学は、ゆとりの中で勝利を掌中に収めた。この3年間で完全に立場は逆転した観がある。同志社の栄光の復活。プライドを持っって戦う選手たちの顔をできるだけ早く見たいものである。

11/14   同志社6−59天理大   関西学院45−7摂南大

同志社ー@菅原A木下→松本B才田→山本C平岡D松本→全E大平F金本G四至本H小森→関戸I森田J正海K小林→高福L西林M中村N勝山
天理大ー@田中A立川B金光C田村D津留崎E笹川F山田G山路H井上I立川J塚本KハベアLバイフM川上N木村
同志社ー31分PG、45分PG(2PG計6点)
天理大ー1T、1TG、21分TG、40分ラインアウト→TG、51分ラインアウト→モール→TG、63分JTG、68分ラインアウト→モールTG、76分JTG、80分ターンオーバー→TG(9T7G計59点)

同志社、自分たちがしなければならない仕事(役割)が果たせていない。攻撃時のフォローの遅さ、密集におけるボールコントロール。DFのギャップ。相手の動きに一歩も二歩も遅れているから、そこを衝かれる。もっと根本のところで気迫で相手に負けている。これでは勝てるわけがない。法政が関東学院に対したとき、前に出るタックルでゲームの流れを変えたような転換期はとうとう訪れなかった。天理大お見事。
関西学院ー@高橋A緑川B幸田C臼杵D藤原E安田F林G小原H湯浅I新里J松野尾K村本L田中M長野N小樋山
摂南大ー@高木A平B越田C金D益田EコンスタンチンF高田G梅村H森I津留J杉本K富山LシオネM鶴山N平良
関西学院ー10分モール→TG、22分タックルでターンオーバーKT、32分ラインアウト→モールTG、44分モール→Hスペース見つけてT、56分JとLうまい連携で裏に抜けてTG、71分モール→GTG、76分モール→GTG(7T5G計45点)
摂南大ー66分LとMうまくパスで裏に抜けるTG(1TG計7点)
摂南、後半は疲れてしまった。前半は試合になっていたが、後半に入ると完全に関学ペースになったのが残念。

10/24   同志社19−36立命館   天理大55−12大体大   近畿大24−12関西学院

同志社、攻め込んではターンオーバーされ、16分、28分、34分とトライを献上、前半を0−17で折り返す。後半に入っても46分、50分に連続トライを奪われ0−31。ようやく反撃に出て、57分、60分、65分とトライを返して19−31まで追い上げるが、最後までリズムを自分たちのものにできず75分とどめのトライを奪われ万事休す。基本的なミスが多い。相手にプレッシャーがかけられない。勝負に対する執着心が薄い。原因はいろいろ挙げられるが、まずは勝ち癖をつけていこう。
天理大、危なげない試合。関西大学リーグで、今期一番安定したチーム力を誇示している。大体大もチームとしてはまとまりがあり、これからシーズンが深まるにつれ、成績を上げることが期待できる。
近畿大、ゴール前の防御しつこいほど絡み、関西学院にゴールを割らせない。29分に連続ペナルティを犯して認定トライを奪われたものの、しつこいまでのディフェンスが勝因であることは間違いない。もちろん、しっかり守れるのは、FWが球際に強くボールコントロールが良いためであろうが、関西学院を撃破したのは今後のリーグ戦に弾みをつけるであろう。

10/17   同志社27−15大体大   近畿大27−22摂南大

同志社ー@張A木下→日野B松崎→才田C廣左古→於保D富田E中辻→永松F金本G四至本H小森→関戸I長井→加藤J正海K西田L高福M中村→藤本N勝山
大体大ー@田中A王B小林C松本D柳川E奥中F竹内G西井H福居I安田J大川K山本L白石M有村N鎌田
同志社ー8分22mスクラムから右展開→NT、25分DFのギャップついて→MT、29分裏に抜けて→NT、43分ワイドに展開→JT,77分ギャップ見つけて→FL永松TG(5T1G計27点)
大体大ー12分ラインアウト相手ボール奪取→HT,67分JDFのギャップ衝いてJT、74分キックパス→MT(3T計15点)

同志社は、キックオフ直後攻め込まれたものの、ボールを回しながらゲインして大体陣内へ。そしてFW攻撃から一転BK展開してトライを奪う。組織的に守ろうとするが、DFのずれを衝かれては、大きくゲインされトライを奪われる。それからは、落ち着いたのか中盤で2トライを挙げて引き離す。後半開始直後にもトライを奪って20−5とし、同志社は試合の主導権を握ったかに思えたが、そこからの攻めが雑になり、攻め込んではターンオーバーから大きくゲインされ2トライを大体大に奪われ20−15。ペナルティを繰り返し、リズムを完全に失ってしまう。何とか、意地で集中力を高めてトライを奪い返したものの、あたふたとした試合振りが印象に残った。大体大の攻撃力もかなり高いものの、同志社はタックルをはずされては大きくゲインされるパターンが目立ったので、抜かれたときの二次防御、そしてその前に前で止めることを心がけないと強いチームには勝てそうにない。
近畿大ー@松永A松永B吉本C米本D紀E小林F星本G山田H高山I神田J西田K李L木田M阪本N山田
摂南大ー@小西A平B越田C金DコンスタンチンE清水F山本G高田H森I池上JシオネK津留L富山M奥田N平良
近畿大ー7分PG、16分左→右→ETG、36分左サイドの攻防→ITG、44分パスをつないでゲイン→MTG、59分PG(3TG2PG計27点)
摂南大ー4分モール→DTG、26分DTG、40分ラインアウト→モール→AT、79分PG(3T2G1PG計22点)

摂南大優位という思いで見ていたが、近畿大のアタックも十分摂南大に通用していた。リードされても、自分たちのラグビーを心がけて、ひたむきに前で止めて、接点でも負けていなかったのが、勝利につながった。摂南大はトンガ勢がとめられるため、なかなか自分地の思い通りに試合を進められなかったのが敗因ではなかろうか。

10/10   同志社38−18近畿大  大体大22−21摂南大  天理大54−14京産大   関西学院21−15立命館

同志社ー@張A木下B松崎C廣左古D富田E大平F金本G四至本H小森I長井J正海K西田L高福M中村N勝山
近畿大ー@松永A松永B吉本C澤田D紀E小林F星本G山田H高山I樋上J山田K李L木田M阪本N佐山
同志社ー8分N勝山TG、13分J正海TG、30分N勝山T、41分TG、60分TG、68分T(6T4G計38点)
近畿大ー35分PG、51分PG、78分TG、80分T(2T1G2PG計18点)
同志社、もうひとつ切れが悪いスタート。FWで優位に立ちながら圧倒できない点に不安が残る。またリザーブに変わった途端にトライを奪われるのも気にかかる。組織としての攻撃力アップ、チャンスやピンチでのサポートの早さ。意識を高めて、ボールへの働きかけをより早くする必要がある。チームとしての動きを期待したい。
大体大ー@陣内A王B小林C松本D柳川E奥中F竹内G西井H福居I安田J大川K山本L白石M有村N鎌田
摂南大ー@小西A平B越田C山本D金E高田F梅村GコンスタンチンH森I池上J杉本KシオネL富山M平良N津留
大体大ー前半1TG7点、後半2T1G1PG15点、合計22点
摂南大ー前半1TG7点、後半2TG14点、合計21点
後半20分過ぎまでは、豪雨の中、体大19−5とリードを保つも、摂南も意地がある22分、36分にトライを決め、右サイドからの難しい角度からのGKをしっかり決めて逆転、勝利を確実にしたかに見えたが、体大も最後まで勝負をあきらめずロスタイムでのセンターラインよりわずかに自陣に入ったところでPKを得る。角度はよかったが距離が必要なPKをしっかり決めて再逆転。そしてノーサイドとなる。どうしても欲しかった緒戦の勝利、体大は良いスタートが切れた。
天理大ー@田中A立川B金光C田村D津留崎E笹川F渡部G山路H井上I立川J木村KハベアLバイフM川上N塚本
京産大ー@佐藤A岡本B橋本C山田D佐藤E中井F梅村G堀越H中野I西村J森田K三原L森田M山下N猿渡
天理大ー1分G山路TG、15分M川上TG、39分ITG、43分ETG、50分認定トライTG、52分キックボールチェイスCTG、59分I抜けて→NT、80分JTG(8T7G計54点)
京産大ー9分モール→TG、37分認定TG(2TG計14点)
天理大、前半はもたつきながらも、ロスタイム寸前にトライを力でもぎ取り、チーム力を示す。後半に入ると、力の差がはっきりと出てしまい、完全に天理ペースとなる。攻撃力では関西リーグ随一か?天理大をドコのチームが倒せるか。今シーズンは天理を中心に動きそう。
関西学院ー@高橋A緑川B幸田C臼杵D藤原E丸山F安田G小原H芦田I新里J松野尾K春山L村本M長野N淵本
立命館ー@毛塚A庭井B沢居C大戸D古賀E山田F片岡G植松H池町I尾松J工藤K高岸L東郷M田中N香山
終わってみれば、関西学院薄氷の勝利。立命館、再三の勝ち越しのチャンスを生かしきれなかったのが敗因である。とはいえ、力的には互角。お互いに決定力を欠くのが残念である。これから、どのように立て直していくのか。

5/5  (定期戦)同志社10−5慶応大  同志社B69−5京都大

同志社ー@菅原→張A木下→日野B才田C廣佐古D富田E若江→大平F金本G四至本H小森→関戸I森田J中村→藤巻K長井→乙野L西田M正海N勝山
○立ち上がり、同志社は慶応陣に攻め込むも、もうひとつ迫力なく、7分にPG1本を決めて先制するだけで精一杯。慶応もチームとしてのまとまりはまだまだ見られず、同志社の攻撃は止めているものの、もうひとつ決め手が見られない。それでも18分、うまく左から右にボールを動かして人が余ったところでトライ(3−5)。ボールへの集散は慶応が早く、同志社はチャンスをつかんでも接点からのボール出しが遅く、なかなかトライに結びつかない。それでも前後半を通じて、DF面では健闘して、慶応の攻撃を防いでいた。それが後半32分、それまではゲインを切れなかったのが、一瞬慶応のDFラインにギャップができG四至本が抜けて、サポートしたN勝山にパスをつないで、中央にトライ、ゴールも決まって10−5と逆転。そのまま逃げ切った。慶応の遠慮がちの攻撃が、同志社を勝利へと結びつけた。拾い物の勝利ではあったが、ライバル慶応からの勝利。百周年のシーズンの間幕開けとしては、幸先の良いスタートである。大学選手権を目指して、全力を尽くして欲しいものである。