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ジャパン観戦記

10/13    イングランド14−9フランス

イングランド、フランスのプレッシャーに負けず、しつこいディフェンスで逆転勝利。今回のイングランドは強いという印象があまりない。にもかかわらず、相手の攻撃に忍耐強く対処し、試合が終わってみれば勝利を手にしている。
W杯準決勝のフランス戦でもしかり。3PGで5−9と終盤30分まではリードされていた。ようやくチャンスを得て1PGをかえして8−9、そして34分司令塔ウイルキンソンが逆転のPGを決めて11-9。さらにはフランスの逆転の望みを断ち切るかのように、見事なDGで14-9。残り時間1分を切ってフランスにはトライを奪うしか勝利の道はなくなった。機を見て、試合を動かしていくイングランドの集中力の勝利ではなかったか。

9・25    日本代表12−12カナダ代表

日本ー前半12分 遠藤T 5点、後半40分 平TG 7点 合計12点
カナダー後半7分AT、25分MTG 合計12点
◎日本、終始カナダのパワープレーに圧倒されながら耐える試合となった。ノーサイド間際のラック→金→マキリ→平のトライは、押されながらも勝利への執念を捨てなかった日本の意地を見せたのではないか。負傷を負いながら最後まで出場しコンバージョンを決めた大西も満足であろう。それにしても、FW勝負に徹するであろうカナダに対して、もっとBK展開はなかったのであろうか。キックの精度が高い選手がいなくなってしまった現状の中で、カナダの厚いデイフェンスを抜く為には近場を攻め続けるしかなかったのかもしれないが、それがまたカナダにとって優位な試合展開となった要因でもある。いずれにしろ、よく負けなかったものである。この引き分けは限りなく勝利に近いものであると賞賛したい。

9・20    日本代表18−72ウェールズ代表

日本ー前半1T2PG 11点 後半1TG 7点 合計18点
ウエールズー前半29点  後半43点  合計72点
◎日本代表と世界の強豪国との差が歴然とした試合ではなかったか。もちろん控え組みはアピールの場としてあるのだから、レギュラー以上に試合に対する意気込みが強いこともあるが、それにしてもなんとか必死で防御する事に追われたために、後半フィットネスの面でスタミナ切れを余儀なくされたという感が強い。1対1の歩の悪さを数でカバーするために、いわゆる守り疲れが出てしまうのは仕方ないのだと考える必要がある。だとすれば、気力の面とスタミナで補う事が必要とされるのだが、そうなると人間のやることだから「素の力」の勝ったほうにどうしても軍配が上がりそうである。あるいは方向を変えて、チーム力として上回ることを考える事が必要なのかもしれない。4年計画で50人ぐらいのスコッドを完全に組織化するのも有効であるのではないだろうか。いずれにしろ、現在の強豪国と同程度の強化ではいつまでたっても勝てないであろう。幼少期からの環境面(身体能力の高い選手がラグビーをやらないということを含めて)を劇的に改善することが望まれる。

9/12   日本代表31−35フィジー代表

日本ー前半3PG 9点  後半3T2G1PG 22点
フィジーー前半1TG1PG 10点  後半3T2G2PG 25点
◎日本代表、善戦むなしく散る。といった感想になるかな。少なくとも、防御はパシフィックシックスネーションズよりは良くなっていたし、攻撃力も上がっていた。もちろんフィジーも戦力的には上がっている為容易に勝てる相手ではなかったが、気迫においても互角に戦ったのではなかろうか。最後まで勝負にこだわりあと一歩と言うところでノーサイドを迎えたが、日本代表の健闘を称えたい。前半フィジアンマジックに翻弄されながらも、よく守り少ないチャンスでPGを積み重ねていった。42分にもPGをあげて12−10と一時は逆転したが、個人技で勝るフィジーに一瞬の隙をつかれて48分トライを決められ、ほとんどリードできなかったのが残念。ミスは少なかったが、そこでの失点が結果に出てしまった。61分、70分のラインアウトからの日本のトライは、それなりに狙い通りの結果ではなかったか。そういう意味ではキックオフ直後から、それでやって欲しかった。つなぐ場面で裏を狙ったキックが多く、結果的にフィジーにボールを渡してしまったのが残念である。

9/8    日本代表3−91豪州代表

日本代表、勝てないまでも最後まで気持ちを切らずに戦って欲しかった。前半は、オーストラリアの堅実な攻めにも助けられ、デイフェンスに穴を開けずに必死にタックルに行っていた。けれども守りに体力が消耗したのか、後半に入ると一方的な試合になってしまったのが残念。今の日本では強豪チーム相手では仕方ない事かもしれないが、対等に戦うには強化策を根本的に考え直す必要があるかもしれない。

8/10    日本代表69−10アジア・バーバリアンズ

 オーストラリア戦用のチームとして、どれだけがんばれるか。見所はそこであったが、残念ながらチームとしての機能はあまり感じられなかった。個々の意気込みというか、勝負へのこだわりはあっただろうが、ワールドカップではまず通用しない。なるほど、ディフェンスは良くなっているし、抜かれた時に戻ろうという意識も高いものがある。フィットネスの面でも持続力がついているといえるが、チームとしてのボール保持という点ではまだまだである。
 ラックでのボール裁き、これはハーフの問題かFWが弱いのか、その点は抜きにして、もっと早くしないと本番ではボールの支配権などまず取れないであろう。しつこいDFに対する処理、スペースを見つけることができない弱さ。穴を開けるまで、攻撃を繰り返す。相手に攻撃をさせないタックルなどまだまだ課題は多いと思われる。

6/16     日本代表3−13サモア代表

日本ー@西浦→山村A松原→山本B相馬C大野DトンプソンEマキリFマーシュG箕内→渡辺H吉田→矢富I安藤J遠藤K大西L今村MロマアヌNロビンス→有賀

日本ー16分PG(1PG計3点)
サモアー46分PG、70分ギャップついてDFの裏に抜ける→CTB、TG、79分PG(1TG2PG計13点)
○両チームとも堅いDFでなかなか大きなチャンスがなかったが、緊張感のある面白い試合展開であった。ジャパンにすれば、トライチャンスが無かったわけではないが、決定的な惜しい機会は皆無であった。そういった意味ではPGを4回狙ったものの1回しか得点できなかったのは残念ともいえるが、これが現在のジャパンの限界といえるのではないか。堅固なDF網ということでは来週のオールブラックスJr戦でどこまで通用するか、それは見所であろう。まずまずの得点に押さえ込めればW杯は期待できるであろう。

6/9    日本代表10−71豪州A

日本ー10分PG、17分相手キックボールを拾って、そのままNロビンス走りきってTG(1PG1TG計10点)
豪州A−7分KTG、20分PG、26分KTG、30分MTG、34分HT、37分HTG、42分JTG、48分HTG、63分@TG、71分TG、79分TG(計10T9G1PG計71点)

○前半20分までは、前に出るDFで好勝負を展開。けれども、豪州Aは横に流れる日本のDFのギャップをついては裏に抜けて、その後はトライを量産。格の違いをまざまざと見せ付けられた。試合の流れを見ながらDFのギャップをついてはキックパスあり、クロスありで自由自在に抜かれまくったのは気になるところである。日本DFも良くはなっているのだが、相手のパスの速さに対応しきれず、時間がたつにつれてギャップが広がっていったように思われる。縦と横間断なく攻められると、以外にあっさり抜かれていた感じがする。

6/2    日本代表20-17トンガ代表

日本ー6分PG、34分M遠藤TG、46分PG、60分C大野TG(2TG2PG計20点)
トンガー10分KトウポウTG、71分LタンガウイハT、75分WTBリロT(3T1G計17点)

○後半はひやひやの戦いを強いられたが、DF面では相手ミスにも助けられたもののジャパンの良い面が出ていたのではないか。ただし、薄氷の勝利に変わりは無く、地力はついているもののノーサイドの瞬間を迎えない限り勝利を確信し得ないのは辛いところ。

5・26   日本代表15−30フィジー代表

日本ー18分ラインアウト→モール→XトンプソンT、32分PG、36分フィジーDFのギャップをついてパスをつなぎN立川飛び込むTG(2T1G1PG計15点)
フィジーー16分PG、41分PG、51分キックミスのボールをつながれ→I→NラワンガTG、54分ハイパントのボールをキャッチ後→F→M→FタレイT、68分スクラム→モール→T、76分ターンオーバー→JTG(4T2G2PG計30点)

前半は、ジャパンはDFの意識高く、素早くタックルにはいり、抜かれた場合の戻りも早くサポート面で十分ケアーされていた。後半に入ると、DFの微妙なギャップを衝かれ、大きくゲインされる場面が目立ってきた。前半は機能していた組織DFが、後半は機能しなかったということだが、基本的にはフィジーの選手の方が身体能力が高く、疲れが出てきた後半風下ということもあったが優位に試合を支配し切れなかったのが現実ではないだろうか。ハーフ陣の試合運びによほど工夫が必要なのではなかろうか。