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マイクロソフトカップ&日本選手権観戦記(得点経過および出場選手の詳細はこちらです)

☆1/22   サントリー35−17ヤマハ  NEC17−12トヨタ 

サントリーー6分ターンオーバーからチャンスをつかみ、Lアラティニ左サイドラインを走りきりTG、18分PG、21分N小野沢左サイドラインのギャップをついて、中央に回りこみTG、55分PG、64分PG、74分右で余り、LT、84分FLトンプソンTG(4T3G3PG計35点)
ヤマハー50分攻め込んで、L守屋TG、60分左中間ギャップついて→G木曾T、80分右に人数余らせて→WTBブニバカT(3T1G計17点)
◎ヤマハ、攻め込むも得点に結びつかない。それどころか、ターンオーバーからサントリーにあっさりトライを奪われる。前半の風上の優位さを生かして、サントリーは奪ったボールを敵陣深く蹴りこみ、あるいはスペースを見つけてゴールにボールを運び、終始試合の主導権を握り続ける。ヤマハもしつこく追いかけるが、粘り強さに欠けるのか最後まで主導権を奪えず敗退した。
NEC−スペースついてM窪田左隅TG,21分ターンオーバー→FマーシュT、33分ブラインドのギャップついてN武井T(3T1G計17点)
トヨター17分PG、51分PG、61分I広瀬DG、68分PG(3PG1DG計12点)
◎NECも、前半の風上の優位さを生かして上げた3トライを、堅固なディフェンスで最後まで守り続けた。後半は、トヨタが攻め続けるのだが、22mラインを超えることはできても、ゴールラインを割れない。今日のNECはディフェンスが光っていた。

☆1/28  ホンダ39−26九州電力  近鉄12−15コカコーラ

ホンダー13分Kトップアレイ、ギャップ衝いてTG、18分J荒木、スペース見つけてTG、25分モール→KT、35分PG、58分ラインアウト→モール→A日出山TG、68分CTBスプーナTG(5T4G1PG計36点)
九州電力ー29分KNグレイTG、50分I河野→C吉上T、60分C大きくゲイン→A谷口TG、78分L吉岡TG(4T3G計26点)
ホンダの攻撃力が勝った試合である。九州電力も、ときおりゲインするものの、孤立してしまい得点に至らぬケースが多いのが残念であった。アタック、ディフェンスともにホンダが持てる力を発揮していたようである。後半は風上に立って、良くせめたものの、前半の失点をカバーできずに終わった。
近鉄ーLタライア、上手く突破、裏に抜けてそのまま独走トライTG、61分F岡本T(2T1G計12点)
コカコーラー3分PG、37分右→左に大きく展開J都成TG、48分ゴール前の攻防→C松岡T(2T1G1PG計15点)
◎トップリーグ昇格がかかる重要な一戦を制したのは、組織としての成熟度が高かったコカコーラであった。近鉄は、個々の優位さで突破しようとするが、コカコーラディフェンスを崩せず。勝ちたい意識が空回りする結果になってしまった。コカコーラのSO渕上はスペースにキックを蹴りこんではたびたびピンチを脱し、逆に相手陣地深く入り込みチャンスを広げた。試合運びの上手さ、デイフェンスの堅固さでコカコーラは念願のトップリーグ入りを実現した。

☆1/29   MS杯 東芝府中23-10NEC    クボタ25-44サントリー  

東芝府中ー25分N立川、ディフェンスのギャップ衝いて裏に抜けると、そのまま独走TG、34分PG,40分PG、52分ゴール前の長い攻防→H吉田TG、71分PG(2TG3PG計23点)
NECー21分I安藤DG、58分FW・BK一体となった連続攻撃→I安藤中央にTG(1TG1DG計10点)
◎キックオフ直後から両チームとも、激しいボールの奪い合いでターンオーバーの連続で、めまぐるしい攻防を展開。お互いにボールの継続の意思が高く、面白い試合展開となる。しかしながら、リーグ戦とは違い、今日は東芝の方が接点で競り勝ちの様相。セットプレーでの若干の優位さとともに、徐々に優位な立場に立った。NECも食い下がるのだが、若干密集への集まり悪く、それがリズムを作りきれない原因となる。
クボター8分PG、15分NマクイナリTG、12分PG、56分Gケフ→NマクイナリT、68分GTG(3T2G2PG計25点)
サントリー15分左中間から右に展開、M瓜生TG、23分PG、34分ゴール前スクラム押し込み、右に展開H田中→J小野沢TG、43分モール→I菅藤TG、50分J左サイドライン沿いをステップ切ってデイフェンスを振り切るTG、62分PG、65分PG、74分インターセプトKニコラスTG(5TG3PG計44点)
◎クボタ、前半キックオフ時は元気いっぱい。Nマクイナリの好ステップもあって、サントリーディフェンスのギャップを衝いては大きくゲインし、チャンスを広げていた。しかしながら、時間の経過につれて、地力で勝るサントリーがボール支配率で上回り始め、34分に逆転すると、余裕を持って試合の主導権を握り、その後は優勢に試合を進めた。クボタは、GケフNマクイナリが頑張るものの、他の選手との連携が今ひとつ。サントリーのディフェンスを崩しきれなかった。

☆2/4    日本選手権  コカコーラ12−7関東学院  タマリバ7−47早稲田大

コカコーラー48分ラインアウト→モール→D柳TG、82分ターンオーバー→モール押し込み→HO蔵T(2T1G計12点)
関東学院ー61分M北川ターンオーバー→デイフェンス交わして90m独走TG(1TG計7点)
○両者ディフェンスともによく、ターンオーバーやアタックミスなどの連続で、攻防めまぐるしく入れ替わる。コカコーラは、それでも優勢に試合を進めるが、北川の同点トライがこう着状態を作り出してしまった。それでも社会人の意地を見せ、ロスタイム切れ寸前に意地のトライを決めたのは見事であった。華麗なプレーは見られなかったが、堅固なディフェンスは見事であった。
タマリバー42分L山本上手く裏に抜けてTG(1TG計7点)
早稲田ー8分I曽我部→M菅野TG、46分K池上TG、49分L今村TG,58分スクラム→展開→MT、65分E豊田TG、68分モール→LO権丈TG、72分MTG(7T6G計47点)
○タマリバ、早稲田相手に大善戦。密集サイドを細かくパスをつないでゲインしていくプレーは見事であった。FW劣勢を予想して、いかにキックを使わずに前に出るか。模範的なプレーを見せてもらった。数々繰り出されたサインプレーが、もう少し決まっていれば接戦になっていたかもしれない。また、早稲田受身のプレーが続いたのも前半のロースコアーに象徴されている。

☆2/5  MS杯決勝   東芝府中33−18サントリー

東芝府中ー5分Kマクラウド、ギャップ衝いて→M広瀬TG、13分スクラム→I日原→GホルテンTG、19分ラック→H吉田→KTG、26分I→K→L富岡TG、50分G前の激しいアタック→モール→D横山T(5T4G計33点)
サントリーー2分PG、27分PG、63分スクラム→SO沢木→ラック→G若松TG、71分ラインアウト→モール→J小野沢T(2T1G2PG計18点)
○ボール支配権がめまぐるしく入れ替わり、決勝戦にふさわしい試合となった。前半風上にたった東芝府中が、サントリーのアタックミスに乗じて逆襲。点差的には大差をつけて、そのまま逃げ切る形になった。このレベルになると、堅いディフェンスをこじ開けるプレーの差がそのまま、得点差になっていくようである。密集でのボールコントロール、あるいはボールへの絡みにおいて優位に立ったチームが試合の主導権をとっている。後半風上のサントリーは、追い上げるものの、時間との戦いから焦りが出て、結局本領を発揮できぬままノーサイドを迎えた。東芝府中、MS杯連覇、そしてトップリーグに続く二冠目おめでとう。

☆2/11 トップリーグ入替戦  ワールド50−8NTT東日本

ワールドー48分スクラム→モール→A本多TG、55分I→J四宮T、58分ラインアウト→モール→ATG、63分Dコーベーン、ギャップ衝いて抜けるTG、68分J四宮TG,76分LOスタワーズT、78分CTBルイバンドラT、80分スタワーズTG(8T5G計50点)
NTT東ー40分PG、81分インターセプト→MT(1PG1T計8点)
○前半、ワールド風上に立ちながら、パスミス、密集サイドでのボールコントロール悪く、優位に立てず。NTTの攻撃に関しては、よくデイフェンスに戻っていたが、ちぐはぐな攻撃が多く得点できず、フラストレーションの溜まる試合展開となる。後半ようやくチャンスをつかみ、FWのまとまりで得点をあげると、堰をきったようにトライラッシュ。後半20分過ぎにはほぼ勝利を確定させた。トップリーグ中もそうであったが、良い形になりながら攻めきれない場面が多いのは気になるところである。今日の試合は格下相手ということもあり、安心していたものの胃が痛くなる試合が多い点は何とか修正できないものだろうか。

☆2/12  日本選手権  NEC69−24コカコーラ  早稲田28−24トヨタ

NEC−7分モール→A網野TG、16分ラック連取→EセミシTG、24分ラインアウト→モール→F浅野TG、28分G箕内ターンオーバー→ET、45分PG、56分モール→ETG、60分L百村抜けて→M窪田TG、67分モール→ETG、73分ラック→K→CTB井上T、76分Eセミシ、81分M→H辻→東TG(10T8G1PG計69点)
コカコーラー11分PG、18分Kニールソン抜けて→L菅藤→E山口TG、39分ゴール前モール→A日隅TG、42分ラインアウト→モール→I渕上→ETG(3TG1PG計24点)
○コカコーラ、接点でも当たり負けせず、よく守っていたが、後半20分近くで力尽きたか。NEC相手に善戦。得点力も有り面白い試合を続けていたものの、そこまでであった。プレッシャーを感じなくなったNECは、攻めまくりトライを量産する形になった。コカコーラは激しい当たりを80分間続けるフィットネスが今後の課題となろう。
早稲田ー7分PG、14分PG、23分ラインアウト→モール→G佐々木T、31分モール→H矢富→I曽我部TG、34分PG、51分インターセプト→C内橋TG(3PG3T2G計28点)
トヨター29分M内藤抜けて→DフラベルTG、39分N水野突破→M→GティアティアTG、53分インターセプトMTG、64分PG(3TG1PG)
○早稲田先にトライを取れたのが大きかった。そしてまた、後半10分の内藤のインターセプトが効果的であった。すぐさま、同様のプレーを返されてトライされたものの、ゴール前で押し込まれていた状態において、一発逆転となる本当に起死回生のプレーが早稲田フィフティーンを蘇らせた。あのまま追いつかれていると、早い段階で引き離される結果になったであろう。たらればは、こういう試合評ではあまり意味はないのだが、今日の試合は35分過ぎのトヨタがゴールライン前でスクラムを選択しなかったことに代表されるように、勝利の女神の支持を受けながらの戦いであった様な気がする。もちろん、早稲田の選手たちの勝利への執念が導いた結果でもあろうが、久々に学生が社会人を打ち破った点は素直に評価されるべきであろう。おめでとう。

☆2/19    関西代表31−5関東代表  NEC16−24三洋電機

関西ー3分TG、7分TG、10分LボンギTG、17分PG、27分モール→F津田(ワールド)、(4TG1PG計31点)
関東ー23分L山崎(三菱相模原)T、(1T計5点)
○ー前半は、それなりに各選手とも目立とうという意識が強いのか、よいプレーが続出したが、後半はつなぎやサポートの面で相手側のプレッシャーもあったのか、ボールの取り合いに終始してしまった。デイフェンスは、寄せ集めでも機能するが、アタックは組織的な連携プレーが生きない限りなかなかうまくいかないという見本のような試合になった。
NEC-20分PG、47分モール→G箕内TG、53分ラック連取→左に大きく展開→N武井TG、80分ゴール前モール攻撃→右に展開→WTBオースティンTG(3TG1PG計24点)
三洋電機ー7分PG、30分PG、33分左サイドライン抜ける→J角濱TG、68分IブラウンDG(1TG2PG1DG計16点)
○NECが圧倒するという予測ははずれ、前半は三洋SOブラウンの足が、NECを翻弄した。後半に入るとNECボール占有率が増えるとともに、ラックで前に出ようという意思が明確に現れ、組織プレーが有効に機能し始めた。FWの違いが結局試合を決めた形になったものの、ノーサード寸前まで、17−16の1点差勝負で緊張感漂う面白い試合展開になった。

☆2/26   日本選手権決勝   東芝府中6−6NEC

東芝府中ー35分PG、52分PG失敗、58分PG、74分PG失敗(2PG計6点)
NEC-5分PG、29分PG、54分PG失敗(2PG計6点)
○激しい雨が降りすさぶ中、華麗なランニングラグビーこそ見ることはできなかったが、その分接点での激しい攻防を堪能させてもらった。風の影響か、前半風上に立ったNECが、東芝陣地で主として戦い、後半は東芝府中がNEC陣内で優勢にボールを支配し続けた。両者ともに、アタックはサポートが早いのだが、相手から受けるプレッシャーとボールが濡れている事によるノックオンなどで攻めきれない。多分それ以上に、相手デイフェンスがあまりにも堅くて最後のラインを超えられない。ノーサイド寸前のNECゴールライン前の攻防は、シーズン最後を飾る試合として、見ごたえあるプレーとなった。欲を言えば、晴れていたらもっと面白い展開が見れたのではないかと考えるのだが、勝負に「たられば」はない。東芝府中の三冠達成とNECの2連覇、本当におめでとう。来シーズンの両チームの健闘を祈っている。