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大学観戦記−2

☆12/14  大体大27−30東海大   同志社57−29日大

同志社―@児島A荻原B山本C望月D浦E飯尾→高橋→山本F中山G端迫H竹山I今森J正面K仙波L平M鄭N吉田
同志社ー12分モール→浦T、37分スクラム→モール→今森→竹山TG、40分P→モール→正面TG、後半1分ルーズボール→中山→端迫TG、8分ラインアウト→モール→児島T、16分右サイド吉田→鄭T、20分正面抜け出して→鄭TG、35分ターンオーバー→今森→鄭→吉田TG、38分ターンオーバー→浦TG(9T6G計57点)
日大ー2分キック→WT梅沢キャッチしてインゴールへT、28分WT藤原デイフェンス振り切ってTG、後半6分スクラム→I大神TG、40分PR高橋T、42分FLトーエツT(5T2G計29点)
同志社、日大の出足のよさに、戸惑いがあったのか次々にゲインされるのをとめる事ができない。スクラムは押されるし、ラインアウトは取られるし、と30分頃までは、選手たちは浮き足立っていたようである。苦労して同点に追いつき、次のトライをとって、ようやく平常心を取り戻したようである。後半に入ると立て続けにトライを奪うと、スクラムではダイレクトフッキングを行うなどほぼ対応ができ、ラインアウトも安定してきた。8分の得点以後、リーグ戦と同様安心してみていられた。残念ながら、終了直前に中山がシンビンをくらい、はたまたデイフェンスを簡単に抜かれて、連続トライを献上したことは、反省すべき点であろう。正月を挟んで、帝京大(昨年の雪辱戦)、明治大(ここに負けているようでは国立はない)、関東学院戦(もう一度決勝で対戦できるように)、3試合が待っている。関東勢を撃破して、新しい同志社の歴史をぜひ築いて欲しいものである。
大体大ー19分ラインアウト→モール→SH金TG、25分FW/BK一体攻撃→WT南TG、後半6分PG、28分モール→LO松岡毅TG、36分PG(3TG2PG計27点)
東海大ー28分FW・BK一体攻撃→WT陳T、32分PG、40分ラインアウト→モールHO高TG、後半10分PG、23分相手ミス→LO湯井TG、38分一瞬の隙をついて、速攻→SH吉田T(4T2G2PG、計30点)

◎お互いミスがなければ、もっとタイトな試合になっていただろう。力的にはほぼ互角。ミスが少なかった東海大が逃げ切った。最後の吉田のトライは、逆転して一息ついた大体大の一瞬の隙をうまく突いて、インゴールに飛び込んだ。大体大、まずまずのゲーム運びに満足していたわけではないだろうが、試合の主導権の握り方が今ひとつ。自分たちのペースに持ち込めなかったのが敗因ではなかろうか。

☆12/21   法政大74−5東海大  同志社22−5帝京大学

東海大、キックオフ直後から法政陣内で攻め続けるが、好機を逃すと、10分モールからトライT、15分右サイドにT、20分ラインアウト→PR中村TG、25分TG、33分TG、40分Tと36点を法政がとったのに対し、東海大はトライ1本にとどまる。後半も6トライ4ゴールを決めて、法政の圧勝に終わった。
同志社―@児島A荻原B山本C望月D浦E高橋F中山G端迫H竹山I今森J正面K仙波L平M鄭N吉田

同志社ー21分ターンオーバー→竹山ゲイン→鄭右端T、後半10分ラインアウト→モール→ワイドに展開→正面左中間に飛び込むTG、15分帝京デイフェンス振り切って正面TG、28分PG(計3T2G1PG22点)
帝京大ー32分T(計1T5点)
同志社、デイフェンスが光った試合である。一次防御でしっかり止めて、帝京選手の大幅ゲインを許さなかったのが勝利につながった。後半ロスタイムでの帝京の攻撃を、しのぎきった自信を次につなげてもらえれば幸いである。両チームとも、デイフェンスが堅く、なかなか得点は入らないものの、緊迫感が途切れず時間の経過が早い良い試合であった。同志社の得点力からすると、もっとトライが生まれても不思議はないが、デイフェンスに力を注ぎ、一瞬の隙を突いてカウンター攻撃を仕掛ける。そこに試合展開の面で同志社優位へと導いていった要素が潜んでいる。これまでの試合と違い一皮むけた新しい同志社カラーが感じられる試合であった。

☆1/2  京産大19-64東海大  同志社22-66関東学院   早稲田19-12法政大 帝京大50-26明治大

京産大(3T2G計19点ー前半14点、後半5点)、東海大(9T8G1PG計64点ー前半29点、後半35点)

両チームとも、ミスが多く大味な試合になってしまったのは残念。とくに京産大は、組織デイフェンスができておらず一方的に突破され続けたのはいただけない。一人一人の強さでは勝てない事を頭に入れて、防御をしっかりしないとこのような試合になってしまう。
同志社―@児島A荻原B山本C望月D浦E高橋F中山G端迫H竹山I今森J大橋K仙波L平M鄭N吉田

同志社ー15分今森→大橋右サイドT、25分平右中間にTG、後半3分右サイド吉田T、20分竹山→吉田→鄭右サイドT(4T1G計22点)
関東学院ー7分No8八木T,19分HO山本T、37分WTB北川TG、39分FB有賀TG、後半7分WTB水野TG,12分WTB北川TG、15分山本TG、33分CTB高山TG、38分WTB北川TG、40分CTB霜村TG(10T8G計66点)

同志社、デイフェンスは良くやっていたと思う。一次防御でしっかりとめて、なかなか抜かせなかった。またプレッシャーも十分与えており、関東のミスを誘ってはカウンターからトライを奪う展開が続いた。しかしながら、スクラムの劣勢は明らかで、ダイレクトフッキングも十分機能せず、そこが勝敗の分かれ目となった。決定的だったのは前半39分の関東学院のトライ。自己判定で試合が止まると思っていたようだが、残念なことには呆然とトライを献上することになってしまった。これがなければ、後半早々に同点に追いついていたので、勝敗の行方は後半の後半に持ち越されていたであろう。いずれにしろ、平、仙波、今森と自慢のBK陣の半分が負傷退場とあまりうれしくない結果になってしまった。一人一人のスピード、あたりの強さで抜かれる場面が多く、すべてにおいて相手が1枚上手であった事を確認させられた試合であった点は否定できない。同志社、次の早稲田戦が決死の覚悟で臨む試合である。勝利を目指して欲しいものである。同志社SH竹山、CTB平・仙波
早稲田ー2分CTB池上TG、16分WTB吉永T、後半31分LO桑江TG(3T2G計19点)
法政大ー25分CTB金澤TG、後半WTB山本T(2T1G計12点)

両チームともデイフェンスの堅さで魅せてくれました。息詰まる攻防の連続、サイド攻撃→ワイドな展開→ラックとめまぐるしくボールは動くが、ゲインはなかなか切れない。デイフェンスが光る試合は見ごたえがある。法政は結果的に勝てなかったが、良く守り良く攻めた。早稲田は、若い人材を次々投入しその選手層の厚さを示した。
光った選手は、早稲田SO太田尾、CTB池上、法政CTB金澤
帝京大ー13分No8辻井TG、18分PR香月T、28分WTB木村TG、後半1分LO瀬川TG、4分瀬川TG、14分HO川口T、19分瀬川TG、31分FL川下T(8T5G計50点)
明治大ー3分FL長島TG、34分FL日和佐TG、37分SH藤井TG、後半35分WTB赤石T(4T3G計26点)

帝京、ようやく本領発揮。対抗戦の返り討ちをやってのける。この試合は、結局両チームともデイフェンスの弱点をさらす結果となった。現代のラグビーでは、いかに相手のアタックを防ぎきるか。それが勝敗の第一歩となることを分からしめる試合となった。レベルの高い試合であればあるほど、デイフェンスが組織的にできているかどうかが勝敗を分けるポイントである事をあらためて実証した試合であるように見て取れる試合であった。

☆1/10  同志社33-38早稲田   関東学院48-21法政大

同志社―@児島A荻原B山本C望月D浦E高橋F中山G端迫H竹山I今森J正面→大橋K仙波L平M鄭N吉田

同志社−19分K→I→正面TG、37分M→H→A→吉田TG、後半6分正面右端T、11分K→I→H→M→端迫TG、26分H→I→M→平TG(5T4G計33点)
早稲田ー4分G佐々木TG、25分M吉永TG、28分J内藤TG、30分FTG、40分PG、後半31分佐々木TG(5TG1PG計38点)

◎同志社前半25分から30分、集中力を欠き、ワイドに振られて、外に防御が流れる中で、内を抜かれた3本のトライが痛い。気持ちの上であっという間に点差が開いてしまったのが残念である。そこから切れずに、盛り返していった底力を考えるとまことに惜しい気がする。後半怒涛の連続攻撃で大きくゲインし、密集サイドを攻めているかと思えばワイドな展開で人を余らせ、トライを奪っていった攻撃は圧巻である。38分過ぎからのラインアウトの攻撃は5分近い連続攻撃で、あわてず早稲田防御の穴を見つけてしぶとい攻撃を続けていたが、最後押し出されてしまった。とはいえ、あと一歩まで早稲田を追い詰めたということを誇りにして、来年のリベンジを目指して欲しいものである。関東学院はまだその上に立ちふさがっている。死闘を乗り越える勇気と過酷な練習を克服する試練を経なければならないだろうが、より高い目標を目指して欲しいものである。頑張れ同志社。
関東学院ーA山本TG、5分D犬飼TG、15分M北川TG、20分有賀TG、30分A山本T、後半10分N有賀T、38分A山本TG、40分PG(7T5G1PG計48点)
法政大ー25分G磯岡、後半28分H穂坂TG、30分穂坂TG(3TG計21点)

◎関東はさすがに猛者ぞろいである。FB有賀、LO犬飼、HO山本。怪物ともいえる柔軟さ強さをそなえて法政デイフェンスを蹂躙し続けた。後半法政がリズムを取り戻して逆襲に出たものの、気持ちを乱すことがないほど点差が開いており、落ち着いて自分たちのペースを取り戻したのは、余裕の表れである。巷間伝えられているように、今年の大学チームの中ではひとつぬきんでた力をもっていることを改めて見せ付けられた試合であった。

☆1/17  関東学院33−7早稲田

関東ー後半8分L霜村、ギャップをついて裏に抜けて走りきるTG、13分大田尾のキックを足でチャージ→河津独走トライTG、18分N有賀の突破からチャンスを作りL→M北川T、29分有賀の突破→ラック→H→A山本TG、31分I田井中キック→N有賀TG(5T4G計33点)
早稲田ー後半39分G前の攻防を制し、K池上TG(1TG計7点)

◎前半は両チームのデイフェンスのよさで、アタック時のミスが多くGラインを越えることができない。お互いにプレッシャーがきつく時おり裏に抜けれても大きくゲインが切れずにプレッシャーに負けてしまっている。けれども、後半早稲田のデイフェンスに穴が開き始める。FB有賀選手の突破力は見事であり、彼の突破から次々にチャンスが広がっていった。4本目のトライで、早稲田は勝利を諦めたようだが、FW(とりわけ第一列)の力の差を考えるなら、そして有賀、河津のCTBコンビの力強さを考えるなら早稲田は健闘したと思われる。