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日本選手権観戦記

☆2/14  釜石SW41−29東海大   同志社24−71豊田織機

同志社―@児島→小石A中村B山本→田中C望月D浦→田原E飯尾F中山G山本→高橋H竹山→十川I今森J正面K仙波L平→浅田M大橋→伊集院N吉田
豊田織機ー@堀江A戸田→御原B曽和→棚原C金田D小林→三治E高橋→マリーF有田G一本杉H後藤Iモナハン→山下J平井→倉ガ崎K佐々木LバレイナドゴM栗須N横井
同志社ー33分ラインアウト→モール→G山本T、後半23分右から左へワイドに振ってN吉田TG、33分今森裏に抜けてパスつながりLO田原右中間にトライTG、35分今森→正面50m独走トライT(4T2G計28点)
豊田織機ー8分IモナハンTG、12分モナハンTG、18分FB横井TG、35分PR堀江TG、40分M栗須T、後半5分J平井TG、10分E高橋TG、12分栗須T、16分H後藤TG、37分栗須TG、41分LバレイナドゴT(11T8G計71点)

◎織機SOモナハンのボールの動かし方、選手一人ひとりの強さ、スピード感あふれる展開に、風上の利点も失い、好きなように振り回された前半。大学生と社会人の差は予想以上についているようだ。後半20分過ぎから35分ぐらいの時間帯にようやく自分たちのペースを取り戻しかけたが、それは織機が5人選手を入れ替えて、組織的なデイフェンスができなくなったため。試合に馴れると、2本続けてトライを奪われてしまった。学生の方が仕掛けて行くべき試合で、逆にワイドに振られて、しかも俊足を活かした攻撃の前にあえなく沈んでしまった。スクラムの弱さ、ラインアウトの不安定さと弱点を次々攻められて、浮き足立っていたのが残念である。どんよくに、攻めの姿勢を見せて欲しかったのだが・・・・
東海大ー@倉田A高B楢岡C豊田D湯井E梶村F湯浅G太田H吉田I三木康之J沼田K姫野L柴原M陳N三木佳彦
釜石ー@青山、A松井B田村C三浦DトロケE小田島FマクドナルドG三浦H池村I細川J木立K津島L青柳M真野N金丸
東海大ー3分I三木TG、16分M陳TG、31分PG、後半3分K姫野TG、24分J沼田T(4T3G1PG計29点)
釜石ー22分DトロケT、35分J木立T、後半5分I細川TG、8分トロケT、11分K津島TG、16分N金丸T、29分FマクドナルドTG(7T3G計41点)
◎前半、東海大は風上の利点を活かして、釜石デイフェンスをかき回す。密集サイドをはじめ、防御に穴が多く、つぎつぎと突破されてはゲインを許し、社会人としての面子をつぶされるような戦いぶりガ続いた。後半に入り、ようやくデイフェンスが締まり、それにつれて攻撃面でもラック・モールを連取し、連続トライを挙げてようやく逆転した。東海大にすれば社会人に勝つチャンスではあったが、地力では釜石が上であり、もう少し戦力が欲しかったというのが実際のところであろう。

☆2/21  早稲田32−29コカコーラ  トヨタ66−21九州電力 

早稲田ー@諸岡→東野A青木B市村→伊藤C内橋D桑江E川上F松本G佐々木H後藤I安藤J正木K池上→菊池L今村M吉永N山田
コカコーラー@山下A蔵B西浦C堀田(関東学院)D柳(法政)E大津留(関東学院)F水田GミカHゲレスピーI渕上(関東学院)J鶴丸K山口(関東学院)L徳住M内藤N菅藤
早稲田ー5分PG、15分青木TG、後半7分今村70m独走トライTG、10分吉永60m独走トライT、22分今村80m独走トライTG、30分PG(2PG4T3G計32点)
コカコーラー24分柳T、29分内藤TG、38分菅藤TG、40分PG、後半3分ミカTG(4T3G1PG計29点)

◎前半を終わって22−10でコカコーラがリード。このまま社会人の面子を保って逃げ切るかと思えたが、早稲田もまだまだ切れてはいなかった。それにしても、コカコーラデイフェンス、ギャップをつかれて抜かれるシーンが多く、これではトップリーグにあがれないのもうなずける。しっかりしたデイフェンス、裏に出られたときの対処。これらがある程度完成していないと、厳しい試合では勝てない。早稲田が強かったというよりは、コカコーラの自滅を見せた試合であった。渕上の試合の組み立てを見たかったのだが、並の選手でしかなかったのかと思うと残念である。
トヨター@山本A高山(関東学院)B豊山(大体大)C椎村(龍谷)D北川(関東学院)E菅原F遠藤G阿部(立命館)H麻田(法政)I広瀬(京産大)J久住(大体大)K赤沼(法政)L山本(法政)M辻(同志社)N遠藤(法政)
九州電力ー@田中A荒川BティレルC吉上(早稲田)D山元E山本(慶応)F川嵜(同志社)GクーパーH村上(関東学院)I松添(明治)J今村(明治)K三輪(明治)L吉岡(関東学院)M前田(法政)N江口(京産大)
トヨター1分久住TG、11分豊山T、後半3分広瀬TG、10分広瀬TG、20分菅原TG、25分F遠藤TG、32分高山TG、35分久住独走TG、38分N遠藤TG(10T8G計66点)
九州電力ー13分吉上TG、32分WTB赤間TG、後半16分山本TG(3TG計21点)

◎トヨタ圧倒的な強さを見せ付けると思いきや、前半はリードされて折り返す(12−14)。前半の締まった試合とは趣をがらりと変えて、後半は両チームともフィットネスが落ちてしまい、その分トヨタが個人の能力が高い事もあって少しずつ得点差を広げていった。とはいえ、あのような戦いぶりでは、トップリーグの生き残りを賭けた試合が思いやられる。もう少しデイフェンスを堅固なものにしなければ、到底勝ち残れない。

☆3/7  クボタ12−52神戸製鋼   ヤマハ36−22ワールド  

クボター@佐川A田中B中島C清野D赤塚E山口F大谷GピサH西田I吉田J中村KオハロハンL松隈M星山N渡辺
神戸製鋼ー@中道→南條A松原B清水C林DウイリスE池上→高森F川上G斉藤→伊藤H西田Iミラー→今村J大門K元木L吉田M大畑N八つ橋→ホラ
クボター16分オハロハンT、後半12分CTB花井TG(2T1G計12点)
神戸ー3分右→左→吉田→大門TG、12分ウイリス抜けて→林TG、23分八つ橋TG、32分モール→斉藤TG、後半2分モール→ウイリスT、8分モール→ウイリスTG、27分八つ橋→大門T、37分ホラ裏にぬけ→PR石井TG(8T6G計52点)

◎クボタラインアウトが取れず、自滅。逆に神戸はミラーのボール捌きで選手が生き生きと動き、トライを積み重ねていった。先月のNEC戦で惨敗した面影はなく、思い通りに試合を進めていった。後半10分ミラーが下がると、リズムが狂い始めて、クボタにトライを奪われるものの、パス、ゲインの仕方などスムーズな動きが見られた。神戸はリズムがつかめないとmテンポ良く攻撃できないようである。
ヤマハー@高木A中林B中越C中野D勝又E久保F木曾G澤田H村田I堀川JデラサウKマットソンL今利M西村N四宮
ワールドー@北迫A安田→本多B立川→藤本C羽根田D高田→黒川E田中→大内F舛尾GスタワーズH中山→平野I由良J織田→ティボキ→中矢K福岡L大西M南N三木
ヤマハー2分PG、8分デラサウTG、20分中林T、37分デラサウTG、後半28分デラサウTG、32分K→L今利TG(5T4G1PG計36点)
ワールドー6分A安田T、12分PG、後半10分テイボキTG、36分黒川TG(3T2G1PG計22点)

◎好敵手。毎度名勝負。息詰まる戦いを続けてきた両チームだが、デラサウの動きについていけず、今日の試合はワールドが一歩見劣りする戦いぶりであった。辺りが強く突破力が有り、しかも俊足でトップスピードになると附いていけない。今日はどちらかいうと力づくのトライが多かったが、こういう突破役がいるとチームは活気付く。デラサウひとりに負けた感がしないでもない。

☆3/13  関西代表31−57関東代表  神戸製鋼34−29NEC 

関西ー2分H橋本(近鉄)TG、12分J中村(豊田)T、24分中村T、30分C安東(近鉄)TG、後半39分安東TG(5T3G計31点)
関東ー17分G堀越(三洋)T、40分T、後半3分TG、6分堀越TG、10分B坂尾(横河)TG、15分C伊藤(リコー)T,17分堀越TG、28分N山内(日野)TG、35分B山田(栗田)TG(9T6G計57点)

◎近鉄と豊田織機連合軍対関東選抜。前半は、関西がボールを支配し優位に試合を押し進めるものの、後半は関東の勢いが完全に上回り、接点でのボール奪取、ゲインで完全に試合を決定付けた。
神戸製鋼ー@中道→南條A松原B清水C林DウイリスE池上→伊藤F川上G斉藤H西田Iミラー→ホラJ大門K元木L吉田M大畑N八つ橋
NEC−@久富A網野B木下C浅野D熊谷EサワカウFマーシュG箕内H辻I岡野→岡村J田中K川合L向山M窪田N大東
神戸製鋼ー24分ミラー→西田TG、27分林→斉藤TG、後半3分ラック→ミラー→八つ橋TG、8分モール→ウイリスTG、38分PG、41分ホラDG(4TG1PG1DG計34点)
NEC−30分大東TG、38分ラインアウト→モール→網野T、後半10分窪田50m独走TG、16分サワカウTG、35分PG(4T3G1PG計29点)

◎今シーズン1勝1敗。決着をつける試合とあって、前半序盤は相手の出方を探るようなキック合戦となった。ここと言う時の神戸の集中力はまさに聞きしに勝るという言葉があてはまりそうな見事なトライであり、マイクロソフトカップの二の舞と思われるようなラインアウトのできにもかかわらず、NECの堅固なデイフェンスを粉砕するものであった。とはいえ、勢いではNECも負けてはいない。離されてもはなされても附いていく見事な攻撃を見せつけ、両者がっぷり四つで、後半35分。神戸製鋼2点差でミラーに代わってホラがSOに入った直後、痛恨のペナルティ。あっさりPGを決められ逆転。ベテランぞろいの神戸まだ時間があるとはいえ、絶体絶命。気力を絞ってFW・BK一体攻撃でNEC陣10mラインでペナルティをもらう。ホラが慎重に決めて再逆転。ロスタイムに入ると、鬼神とも思える神戸製鋼のデイフェンス。なおも攻め続けて、絶好の位置でホラがDGを見事に決める。若さのNECに対し、試合巧者神戸製鋼。土俵際で踏ん張った試合であった。大畑にボールが渡らず、見せ場を作る事はなかったが、攻守にわたり80分間両者とも大きなミスなく(神戸製鋼は勝負どころでラインアウトがなかなか決まらなかったが)緊迫した試合をひろうしてくれた。関西ではシーズン終了を告げる試合ではあったが、今シーズンを締めくくる名勝負であった。

☆3/21  神戸製鋼10−22東芝府中 

神戸製鋼ー@中道→南條A松原B清水C林DウイリスE池上→伊藤F川上G斉藤H西田Iミラー→ホラJ大門→平尾K元木L吉田M大畑N八つ橋
東芝府中ー@笠井A塚越→松尾B櫻井→大室C釜沢D横山E渡邊FホルテンGバツベイ→マクラウドH伊藤I島崎→品川J大野K日原L富岡→松田M森N立川
神戸製鋼ー10分PG、後半26分大畑TG(1TG1PG計10点)
東芝府中ー7分立川TG、後半12分森TG、36分PG、38分松田→品川T(3T2G1PG計22点)

◎がっぷり四つでの攻防。両者なかなか自分のペースに持ち込めないまま時間がどんどん過ぎてゆく。前半から押し気味ではあるものの、最後の壁が厚く(東芝デイフェンスの圧力が強かったと思われる)、神戸製鋼攻め込んではノックオンのミスが続き、優位に立てなかった。その間隙を縫う形で、前半7分島崎の好判断、そしてそれに応えて立川が神戸のインゴールにボールを持ち込んだ。後半2度のトライも、神戸のデイフェンスのギャップをついて裏に抜けて、一気に持ち込んだ。試合巧者神戸製鋼が、一瞬の隙を衝かれて取られたトライが明暗を分けた。ラグビーにおける勝利の女神は、チャンスを最大限に活かすチームに勝利をもたらした。勝利への執念はどちらもひしひしと感じられたが、与えられたチャンスを活かしきったのは、今日の試合では東芝府中であったということである。