トップリーグ 大学 社会人 HOME

観戦記

12/20  大学選手権   天理大50−19摂南大    同志社24−38関西学院

天理ー30分N塚本、スペース見つけて走りきるT。40分ラインアウト→モール→H笠木→KハベアTG、55分ボールをまわしてNTG、61分M川上右サイド走りきる、66分大きく左右に振ってJ若生TG、74分左に人を余らせI伊藤T、79分左のスペースついてNTG、80分パスをつないでMTG(8T5G計50点)
摂南ー17分ラック→H石塚T、64分ゴール前ラック→GシオエリTG、77分連続攻撃→FL梅村TG(3T2G計19点)
◎当初は、お互いに相手の戦力の値踏み。前半、天理は摂南のDFを揺さぶってロスタイム寸前にトライ。これが効いた。後半も一進一退の攻防だったが、摂南Dがシンビン。これで天理の攻撃が生きてきた。摂南Gシオエリは強烈な突進を再三見せるがしっかりこれを止めてカウンター攻撃、結局終わってみれば8トライを挙げて天理が快勝した。
同志社ー@張→菅原A木下→日野B才田C村上D四至本E大平→中田F廣佐古G浦田H小森→下平I橋野J中村→勝山K森田L小林→西田M大久保N野上→正海
同志社ー1分ラインアウト→モール→H小森→I橋野TG、40分右に人余らせてN野上T、56分Iスペース衝いてTG、67分連続攻撃→NT(4T2G計24点)
関西学院ー13分ラインアウト→モール→ラック→A緑川TG、26分F西川インターセプト→TG、38分ラック連取→L田中TG、41分D松川スペース見つけて左隅T、48分タックルはずしてDT、59分スクラム→Fギャップ衝いてT(6T3G計36点)

◎同志社、立ち上がり直後見事な連係プレーとSO橋野の動きで先制トライ。しかしながら、関学はあわてず、地力を発揮して着実に加点。前半終了寸前に同志社は1本返すのがやっと。後半キックオフ直後、あっさりと関学にトライを奪われて完全に主導権を握られてしまう。関学は取れるときにしっかりトライを奪いセーフティリードを続ける。こうなると、起死回生を狙っていた同志社も焦りからミスが増えてボールを支配するもチャンスをつかめなかった。攻撃時にノックオンやスローフォワードなどミスが続いては、勝ち目がなかった。シーズン当初に比べ、チームとしては良くなったものの、残念ながらこういうチーム作りをしていては勝てない。もっと勝利への執念を感じさせるプレーヤーがでてこないと関西でも並みのチームに埋没してしまうだろう。百周年に向けて、気負いだけではなく、選手一丸となって勝利を目指すまとまりを同志社には期待したい。関西学院は、全国制覇をしっかり目指して欲しいものである。

11/29  同志社26−21立命館   関西学院45−21天理大   東海大22−17法政大

同志社ー@張→菅原A木下B才田C村上D四至本E大平F廣佐古G浦田H小森I橋野J中村→勝山K森田L小林M大久保N正海
同志社ー16分G→Iギャップ衝いて裏に抜けるT、37分PG、39分L→I→JT、49分I→JT、73分PG、78分Iキックパス→MT(4T2PG計26点)
立命館ー42分ラック→H→F片岡TG、60分ラック連取→A丸本TG、80分I→ATG(3TG計21点)

◎同志社攻め続けるが、リズムが良くなくトライがなかなか奪えない。前半は、それでも相手ミスもあって2T1PGで13-0と折り返すが、後半早々立命がすばやい攻撃であっさり1TGを挙げると、俄然勢いづく。それでも、ラック連取で橋野のうまいプレーもあって1T挙げて突き放す。そして、なんとかノーサイド寸前でキックパスを決めてやっと安全圏に入る。しかしながら、安心したのか反撃を食らったのはいただけない。同志社は、リーグ戦終盤に差し掛かっても攻撃に迫力が見えない。これでは、大学選手権は期待できない。決定力がないことと、試合の流れが見えていない選手たち。もっと自覚を持ってプレーする大切さを知って欲しい。立命は、ミスが多すぎた。冷静に戦っていれば、結果は違っていただろう。
◎天理、頑張るも追いかける展開では勝てない。残念ながら、関学のほうがチーム力は上であり、試合展開も自分たちのものにしていた。関東勢に唯一立ち向かえる陣容だと見るが、どうであろうか。相手の実力を測りながら、あわてずに試合を進めれば国立進出は十分可能である。
◎法政、決定的な場面で東海大の防御の圧力に負けた感が強い。PGで何とか追いすがったが、東海大の厚い防御に頭をたれる形になってしまった。今年の大学選手権は、早稲田、慶応、関東学院、東海大、関西学院、法政を軸に争われる印象が強い。東海大も優勝候補であるが、大舞台での経験不足をどう補うかが課題であろう。

11/23   早稲田20−20慶応大(TV観戦)

熱戦といえば聞こえは良いが、接点でボールは取られるは、スローフォワードやノックオンはあるはで、もうひとつしまりがない試合であった。早稲田に絶対的な強さが見られないだけに、慶応にはチャンスだったが後半20分過ぎからの早稲田の波状攻撃を止めるので必死であった。まあそこまで早稲田は攻め続け、慶応は守り続けたものである。あそこで守りきったからこそ引き分けで終わったかもしれない。そういった意味では、チーム力では若干早稲田優位といえるか。それでも東海大、関東の試合のほうが迫力があり、緊張感が漂っていたと感じるのは私だけではないだろう。

11/22   同志社27−31天理大    関西学院46−34立命館(TV観戦)

同志社ー@張→菅原A木下→日野B松崎C松本→浦田D四至本E大平F廣佐古G村上H小森→下平I橋野J中村K森田L川端→西田M西林→小林N正海
同志社ー7分Pから速攻→H→I→JT、12分右から左へワイドに展開L→JT、20分PG、49分連続攻撃→ラック連取→ATG、76分チャンスをつぶしかけたが、SH下平スペース見つけてTG(4T2G1PG計27点)
天理ー28分G前ラインアウト→モールF正城T、32分KがLと連携して大きくゲイン→N伊藤TG、45分中央から左へ展開K→J若生T、57分Nの突破→JTG、64分ラック連取→A立川TG(5T3G計31点)
◎FW体重は同志社が勝っていたがモールラックでは、天理が完全に上回っていた。わずかに同志社が優位だったのは、スクラムだけ。同志社はBKで優勢に立ちたかったものの、天理のCTBを警戒するあまり、防御のほころびを衝かれてはトライを奪われた。残念ながら、組織としても選手個々の強さでも天理には一歩も二歩も譲った形である。そして決定的な違いは、決定的なチャンスをなかなか生かしきれない得点力の低さか。PからGOで蘇った同志社フィフティーンの時代をしっかり思い出して欲しい。選手が一丸となって攻めきる、そんなラグビーがいまや必要なのではないか。
関学ー2分ターンオーバー→G→FTG、8分J長野→ラック→M→D→N小樋山T、10分Dの突破→G西川TG、47分ラインアウト→モール→D松川TG、50分ラインアウト→モール→HO大滝T、61分ワイドに展開連続攻撃→WTB片岡T、66分5mスクラム→こぼれたボールH芦田押さえてT、76分ラインアウト→モール→E山本T(8T3G計46点)
立命ー5分M谷崎インターセプト、30m独走TG、21分M谷崎インターセプト、70m独走TG、26分N東郷大きくゲイン→I→K→JT、38分中大島キックパス→J多田T、45分PG、56分N大きくゲイン→佐藤TG(5T3G1PG計34点)
◎互いにノーガードの打ち合いのような試合展開になってしまったが、チャンスに集中してトライをしっかり取りきる破壊力あふれる攻撃はすばらしい。関学は理詰めでトライを取りきる力をしっかり見せ付けた。立命もまた、防御面では劣るが、選手一人ひとりがチャンスを見極めている点は油断がならない。チームとしてのまとまりは、関学に軍配があがりそう。

11/1    慶応大39−5明治大(TV観戦)

前半、強風の中で風下の慶応が、明治のミスをうまく衝いて2トライをあげて12−0でリード。後半も立ち上がり早々にFWの突進で1トライを挙げて、格の違いを見せ付けた。その後インターセプトで1トライを奪われたものの、20分にPGで試合の主導権を取り戻すと、そこから3トライを挙げて快勝した。慶応の勝因は、選手全員が低いタックルを意識し、しかも接点へすばやく入る意識が定着していることではないだろうか。セットプレーにミスもなく、淡々と一人一人が自分の役割をこなしている。H藤代I和田のHB、K増田L竹本のCTB、そして密集でのFWの頑張り、それらの良い部分が出ていた。試合運び、集中力という点で、対抗戦の優勝候補であろう。早稲田との決戦が楽しみである。明治は、G杉本が孤軍奮闘という形で、慶応の出鼻をくじき攻撃の基点になろうとしていたが、後続でミスが多く実らぬ結果となった。

10/31   立命館67−24大体大    同志社42−12京産大

同志社ー@星野A木下→日野B才田→松崎C村上→松本D四至本E大平→西山F廣佐古G浦田H下平→東郷I長井J中村→野上K森田L川端M大久保N勝山
京産大ー@佐藤A白江B柴田C中井D山田E堀越F金森G戸嶋H中野I西村J内田K谷口L小幡M森田N森田

同志社ー5分G前の攻防の後CTG、13分左→右へMTG、40分FWの頑張りで相手G前へ→L→KTG、70分Hうまいパス→Dスペース走って飛び込むTG、76分ラック連取→SH東郷TG、80分FB30m独走トライTG(6TG計42点)
京産大ー36分同志社G前の激しい攻防→ラック→TG、64分右隅T(2T1G計12点)

○同志社、キックオフ直後から優位に試合を進めるが、トライに結び付けられない。5分、13分相手ミスからチャンスをつかんでトライを奪ったが、一気に行けない。逆にミスからピンチを迎え、ゴール前で必死の攻防を続けるがトライを奪われる。後半開始からも受身に回って、相手にチャンスを与えてボールを支配される。必死に耐えるものの、ボールを奪えず、とうとう2本目のトライを献上。その後は主導権を取り戻したが、相手がもう少し試合巧者であれば勝てない。DFの練習にはなったし、摂南大戦でみせたDFの隙は結構埋まった感がするが、試合の進め方は残念ながら誉められたものではない。京産大、この戦いぶりでは、善戦はするが勝てない。
立命館ー@佐藤A丸本B佐藤C辻本D大戸E安田F片岡G植松H中村I大嶋J多田K東郷L清原M谷崎N香山
大体大ー@隅内A柴田B北村C柳川D松田E中谷F小澤G忠津H伊藤→長居I米田J大川K山本L白木M中津N鎌田

立命館ー9分KTG、16分ラック→FTG、20分LTG、33分ラック→Hスペース見つけてTG、36分NT、49分PG、56分連続攻撃LTG、60分キックパス→DTG、68分F二人引きずって左隅T、76分ボールつないでWTB佐藤TG、80分WTB佐藤TG(10T7G1PG合計67点)
大体大ー4分PG失敗、14分PG、27分ラック→GTG、45分HB福居TG、65分J右サイド走りきるTG(3TG1PG合計24点)

○立命館、力の差を見せ付ける。しかしながら、試合運びはずさん。ミスは多いし、相手が力があればそのまま逃げ切られるような試合運び。個人技で突破したチャンスを生かす機会が多いので、その攻撃力は侮れないが・・・・

10/24   神戸製鋼20−32ヤマハ    近鉄26−24NEC

神戸、攻めるももうひとつ迫力に欠ける。裏を返せばヤマハのDFが良かったともいえるが、決定力に欠けることは事実。ヤマハが切れ味よく得点を重ね、M津高が5分、23分、46分に3トライを奪った。その後も65分にH矢富がスペースをついてトライ。FWが仕事をして、BKに展開し得点を重ねる。今日はヤマハが試合の主導権を握り、快勝した。
前半、近鉄はボールを支配して、NEC陣で試合を進めることが多かったが、ミスもあり得点を挙げることができなかった。逆にDFで近鉄のトライチャンスをつぶしたNECが、28分ようやく開いてゴール前でのスクラムから左へ展開しトライを奪うと、34分にはターンオーバーからFラトゥが裏に出てキック、ボールを押さえてトライ、37分には近鉄DFのキャッチミスしたボールを拾ってM窪田がトライと、いささか近鉄の集中力不足の中で得点を重ねた(前半0−17)。後半に入っても、近鉄の攻撃は空回りであったが、60分FW・BKの連続攻撃から右隅にJ四宮がトライを返すも67分ヤマハがチャンスをつかみF権丈がトライを奪い5−24、勝負あったという感じになった。しかし、近鉄選手は勝負をあきらめていなかった。70分、やはり連続攻撃で一瞬にしてKイエロメが飛び込み、73分にはさらにM坂本がスペースをついてトライ(19−24)。それからの時間が長かった。近鉄はひっくり返せる位置まで焦りがあったのか、ぎこちない攻めが続いた。しかしロスタイム寸前、大きくボールを回して左隅にHO重枝が飛び込んだ(24−24)。ラストプレーのGKは大西。右サイドライン際であったが、見事に決めて逆転、近鉄選手は喚起に包まれた。

10/3   関西大学    同志社29−33摂南大学

同志社ー@張→星野A木下B才田C廣佐古→松本D四至本E西山→大平F浦田G村上H小森→下平I橋野J勝山K森田→川端L西田M大久保→中村N正海
南ー@高木→服部A樫本B越田→奥村C撰D西平E見世F高田GシオエリH森I池上J後藤→富山KリシモリL山崎M平良N中澤
同志社ー2分PG、10分PGが失敗したものの、早く反応してボールを抑えてTG、29分PからGOでラック連取→GT。42分右ラインアウト→左へ展開→NTG、50分ラック→DTG(4T3G1PG計29点)
摂南ー14分ラインアウト→ラック→KTG、23分うまくパスをもらって裏に抜けてET、35分G中央突破→ITG、67分N→JTG、68分LTG(5T4G計33点)

◎シオエリ、リシモリにうまく翻弄されて、DFを破られたのが同志社の敗因。意識するあまり、止める人数が多くかかり、その分ほかの防御が薄くなってしまった。さらには、後半一度逆転しながら、大きく勝ち越せなかったところに、攻撃力の弱さも感じられる。摂南にすれば、先週の関学戦の反省がうまくできた試合となった。シンプルに外人選手の脅威を見せつけ、2人をおとりにして多彩な攻撃が仕掛けられる。今シーズンはこのあと摂南旋風が起きそうな予感を感じさせる試合であった。

9/27   関西大学    同志社63−13大阪体育大学    関西学院大学39−24摂南大学

同志社ー@張→星野A木下→日野B才田C廣佐古D四至本E西山→大平F村上→神倉G浦田H小森→下平I橋野J勝山→中村K森田→川端L西田M大久保N正海
大体大ー@松村A柴田B北村→西井C柳川D山口E中谷F田仲G小澤H伊藤→長居I米田→山本J木下K鎌田L白木M高子→松岡N有村
同志社ー8分PG、14分DFをかわしてJ→MTG、20分PG、33分左サイドライン沿いMT、32分PG、54分モール→L→ETG、56分スペースつないでJ→NTG、61分大平TG、77分モール→大平TG、80分大平TG、中村TG(8T7G3PG計63点)
大体大ー11分PG、30分右サイドT、79分Nインターセプト→T(2T1PG計13点)

◎同志社、堅実にという気持ちはわからないわけではないが、最初のPG狙いは気持ちの弱さを感じさせられた。接点でのペナルティの多さに象徴されるように、残念ながらFWで圧倒できないのが辛い。BKが機能すれば、見事なトライが取れるのだが、そのBKを生かすだけの強さがFWにはまだないようである。選手一人一人が、勝ちたい気持ちだけが先行しており、それがペナルティやミスにつながっているようである。摂南に対する関学のように、勝てるように気持ちを集中させて堅実なDFで失点を最小限にとどめ、終盤の逆転劇につないだ強さが欲しい。シーズンは開幕したところである。勝ち癖をつけながらチームとしての熟成を目指してもらえれば幸いである。
関学ー@岡本A緑川B折目C小原D松川E山本→大滝F安田→林G西川H芦田→仲西I淵本J松野→片岡K春山L田中M長野N小樋山
摂南ー@高木→服部A樫本B越田→奥村C撰D西平E見世F高田GシオエリH森I池上J後藤→富山KリシモリL山崎M平良N中澤
関学ー3分スクラム→ATG、21分パスつないでGT、43分左から右へ展開Iキック→G押さえてT、58分ラインアウト→モール→ATG、71分ラインアウト→モール→DT(逆転)、77分PG、80分G左サイド走りTG(6T3G1PG計39点)
摂南ー11分ラインアウト→ラック→JTG、28分スペース見つけMT、37分右スペース走り抜けるMT、55分連続攻撃→TG(4T2G計24点)

◎摂南、シオエリの突進、リシモリの強さが光る試合であった。またSHがすばしこいし、WTBが前が見えているのが良い。一度はリードを奪い、勝利の女神は微笑みかけたのだが・・・・。関学は、シオエリ、リシモリを確実に止めていたのが終盤の逆転劇につながった。DFは堅固であり、攻守ともにここぞというときの集中力は見事である。ハーフ陣、HO緑川をはじめとするFWのまとまりはすばらしい。小樋山、長野の決定力も脅威である。

6/13    JWC  フィジー20−14イタリア   南アフリカ43−27

フィジー、イタリアともディフェンスは堅固であり、ボールへの集散は早かった。ただし、特にイタリアにいえることだが、アタック面でノックオンが目立つなどミスが多く、試合がもうひとつ締まらない感がしたのは残念であった。両チームともキックを多用したことも、試合の興趣を殺いだ感がある。しかしながら、それなりのチーム力を備えていたことも事実。日本は、どのようなアタックで、イタリアの堅守を崩せるであろうか?
立ち上がりから、フランスが速攻で南アフリカを翻弄。1分にPGで3点、その2分後には怒涛の攻撃を見せて南アフリカゴールラインに迫る。HBの好判断でEFLが駆け込んできてそのままトライ。21分には、FW・BKいったいの攻撃を見せてトライ、31分にもPGを挙げて20−0と大きくリードした。接点でのボールコントロール、ボールへの仕掛けの早さなど堅いDFはこう崩すというお手本をフランスが見せてくれた時間であった。しかし、南アフリカもしたたかである。2回PKチャンスを逃していても、あせらずに前半35分ようやく3点を挙げて反撃開始。37分にもPG、そしてリズムが出てきたのかロスタイム寸前にようやくキックパスをチェイス、WTBが押さえた(前半20-11)。後半に入ると、エンジン全開となった南アフリカは、怒涛の攻撃を見せる。42分鮮やかな連続攻撃でCがトライ。45分PGで逆転(20−21)、47分DG、57分モールを20m近く押してSHが隙を突いてトライ。69分には今度はSOがDFのギャップを突いて裏に抜けてトライ。73分にもLがトライであっというまにダブルスコア(20−43)となってしまった。これだけ立場が逆転したも珍しいが、ひとつにはフランスのSHカズナグが負傷したためと見られる。試合を作るハーフ陣が完璧でなくなったら、試合はとたんに苦しくなってしまった。最後の最後に、フランスは意地のスクラムトライを返したが、あまりにも遅きに失した。攻撃のリズムをしっかりと確立したチームが優位に立つ。この法則を改めて知らしめてくれた試合であった。

6/21    JWC   南アフリカ32−5豪州     ニュ-ジーランド44−28イングランド

雨天の決戦となり、ノックオン等のハンドリングエラーが目立ったのが残念である。オーストラリアは、ゲインはするのだがトライチャンスにはあまり恵まれなかった。終始南アフリカの強さが目に付いた試合となった。インターセプトによるトライを2つ奪うなど、南アフリカは数少ないチャンスをしっかりものにしたのが勝利につながった。
イングランドー6分PG、12分PG、17分Dトライ、33分PG、51分スクラム→モール→Gトライ、ゴール、77分スクラム→SHSTG(計3T2G3PG28点)
NZ-14分H→K→NT,21分Lキック→J押さえてT、25分PG、27分K→N→M→G→IT、N→F→NTG、47分J→I→KTG、59分I裏に抜けて→JT,71分H→C→ATG(計7T3G1PG44点)

◎イングランド、組織的な攻めで順調に立ち上がりは得点を重ねるものの、NZがスピードに任せて速攻によりイングランドDFを翻弄。重いイングランドFWに対し横にボールを動かし、ギャップを見つけては大きくゲインし、サポートプレーヤーに次々パスをつなぐことであっというまにトライを量産。日本がやるべき攻撃スタイルをしっかり見せ付けられた試合であった。