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2/28 日本選手権 三洋電機24−16サントリー
一日遅れの観戦記である。両チームともサポートプレーに熟練の後があり、組織として機能していた。特に、DF面では意識が高く、アタック側にすると壁はとてつもなく大きかったかもしれない。勝敗を分けたのは、アタックの意識の違いではなかっただろうか。手堅くPGを狙わずに、トライをとりにいく。そのためにはパスをつないでリズムをつくり、自分たちのところに試合の流れを持ち込む。トニーブラウンの存在が、大きな影響をもたらしたことも事実であろう。流れが決定的に三洋に傾きだしたのは、やはり14分の交代であった。そして3連続トライ(2本目はノックオンか)、お互いが死力を尽くして戦えば、見ごたえのある試合になる。観客を魅了した試合となった。サントリーは超攻撃的であれば,勝機をつかめたかもしれない。 |
2/22 日本選手権 リコー3−59三洋電機
リコー、三洋電機がペースに乗らないうちに、得点を重ねたかった。三洋電機が、密集でのボールコントロールで試合を支配し始めると、快速ランナーがそろっていることもあり、サポートの早い連携プレーも生かされてトライを量産し、圧勝した。この三洋電機と、本当に勝負できるチームは、東芝とサントリーだけであろう。来週のサントリー戦を楽しみにしたい。リコーも悪くはなかったが、ラーカムがDFで目立つようではまず勝てまい。 |
2/15 日本選手権 リコー24−23NEC
リコー、鮮やかなしぶといDFの勝利。後半の2トライは、相手のミスもありWTBがボールを拾ったこともありで、ものすごく幸運に恵まれたものであるが、それもまた堅固なDFで、NECの攻撃をゴール前で食い止めたことから生まれたものである。NECは、チーム力の差から少し相手を軽く見すぎたのが敗因につながった。ラグビーの醍醐味を見せてくれた試合であった。 |
2/8 マイクロソフトカップ決勝 東芝府中17−6三洋電機
国内トップ2チームの激突は、予想にたがわぬ名勝負となった。三洋電機は司令塔トニーブラウンの登場で、ほぼ互角の対決となった。前半は両者ともDFの出足は早く、なかなかゲインを切れない。東芝が風上という利点を生かして三洋陣内でやや優勢に戦いを進めるも、両者譲らず激しい攻防が繰り返される。そんな中、23分M廣瀬がうまく裏に抜けて、N吉田につないでトライを挙げる。続いて36分M廣瀬、強引に相手DFをひきずりながらゴールラインに持ち込んでトライ。三洋は、40分にPGを返すのがやっとであった(12−6)。後半風上にたった三洋は果敢に攻め続けるが東芝のDFは厚くなかなかゴールラインを割れない。そして粘り強い東芝の攻撃が終盤10分以上にわたって行なわれた。攻めるほうも、守るほうも全身全霊でボール争奪が続く。気持ちに隙ができれば終わり。そんな意思が垣間見える緊張が途切れない。幕切れはしかし突然に訪れた。東芝の圧力に屈したかのように、前に出れずに下がり、またしても廣瀬にインゴールノックオンのボールを押さえられる。激闘は、終わった。集中力を持続させた東芝が、三洋をねじ伏せた戦いであった。 |
2/7 日本選手権1回戦 神戸製鋼29−30NEC サントリー62−17クボタ
神戸、たちあがりの連続攻撃であっさり7点先取。NECもこの試合にかける意気込みを見せてすぐに同点に追いつくが、神戸はNECのミスもあって9分、16分と連続トライをあげて引き離しにかかる。NECは22分にPG、30分にトライを挙げて追いかけたが、両者のチーム力には差がないかを表すように一進一退の攻防が続く。神戸はロスタイムぎりぎりでFブラッキーが裏に抜けてそのままトライ、26−17で前半を折り返す。後半はDFが修正され、両者ともに譲らず、9分NECがPG、24分神戸がPGの得点のみ。その均衡が破れたのが32分、EラトゥがDFを突破し、その巨体に似合わぬ俊足でトライ、2点差に迫る。勢いに乗ったNECは、36分神戸陣22m付近のラックから出たボールをN松尾がDGを決めて逆転、そのまま勝利を得た。 |
サントリー、キックオフから積極的に攻め、地力の差を見せ付ける。クボタも必死に食い下がるが、点差は開くばかり。気持ちで切れなかった部分は評価できるが、どちらかいえばサントリーが大差で緊張感を欠いた場面もあった。 |
2/1 三洋電機32−22サントリー
サントリーー4分PG、11分I曽我部→FティーポレT、24分三洋キックボールの処理をもたつく間にD篠塚T、42分PG、51分PG,63分PG(2T4PG計22点) 三洋電機ー19分PG、28分PG、36分J三宅キックを追いかけ競り勝つTG、39分PG、43分PG、47分PG、74分PG、78分ラック→HO堀江TG(2TG6PG計計32点) 時折雨粒が振り落ちる強風の中、両チームとも堅固なDFの穴を見つけては攻めかかるが、なかなか相手ゴールにはたどり着けない。そんな中、サントリーがPG、そしてうまくボールをつないでトライを奪いリードするも、試合の主導権は握ることができず、36分のキックパスは通らなかったものの、俊足三宅が追いつきトライ、ゴールも決まり同点に追いつく。そしてロスタイム直前に逆転のPG。後半に入ると、サントリー三洋陣内で戦いを進めるも、22mラインを越えることが難しい。逆に三洋はサントリー陣内でPKを得るとまずはゴールを狙い手堅いゲーム運びで得点を重ねる。勝負を決したのは再びリードを奪った後半35分過ぎ。N田井中のキックがサントリー陣内奥深くでタッチに出る。その少ないチャンスをものにした三洋が逃げ切った結果になった。サントリー、三洋にあわせて手堅く行き過ぎたのが裏目に出た感が強い。もっと貪欲にトライを狙いにいくべきだったか |
1/25 豊田織機41-33NTT リコー54-20ホンダ
力が拮抗する両チームではあったが、FWで優位に立った豊田が少しずつゲームを支配し始めて、入替戦進出を決めた。もう少し緊迫した試合展開が期待されたが、両チームともにミスが多くその分興味がそがれた。とはいえ、NTTは勝負を最後まであきらめずにノーサイドを迎えた。 豊田ー15分展開→C石川TG、20分スペース見つけて→N大門T、30分PG、38分パスをつないでKコリンズTG、41分ギャップ突いてL小山右隅TG、73分大きく展開N→JT、78分TG(6T4G1PG計41点)、斉藤裕也NO8でしっかり?仕事をしていました。大門、良かったのでは? NTT−4分G前ラック→A加藤T、24分ラインアウト→モール→E川上T、34分PG、61分大きく展開→ET,65分ギャップ突いて→L→J友井川TG、76分PG、80分JT(5T1G2PG計33点) 君島、頑張っていました。 |
ホンダー5分PG、14分スペース見つけてM木村TG,29分PG、48分モール→IハリスTG(2TG2PG計20点) リコーー2分ホンダのボール処理ミス→N小吹T、6分DFの甘さを突いて→NTG、18分右から左へ展開T、24分ボールをつないで→F後藤T,43分K金澤T、55分M池上TG,62分PG,68分PG,74分ラーカムTG,80分H池田TG(8T4G2PG計54点)ラーカム、試合の流れを読んでの位置取りはさすが ○ホンダ、来期からのトップリーグ昇格に向けて、二次DFができていない。2分のトライはともかく、6分のトライはいただけない。DFがかぶってしまい裏に抜けられると防ぎようがない。アタック面では意識があるが、DFでは集中力がない様に思われた。リコーは、かろうじて合格点が出せるか。日本選手権が次の試金石になるであろう。 |
1/18 東芝62-13サントリー
○主力を負傷で欠く三洋だが代わりに出てくる選手も力は落ちない。だからこそ12連勝を続けてきたのだが、東芝の気迫がこの日は勝っていた。三洋のしつこいDFをこじ開けるような形で前半4トライを奪ったところでほぼ勝負ありとなった。それにしても、トップチーム同士の対戦はわくわくする。息もつかせぬ攻防が続き、見る者をあきさせない。ラック・モールでのボール争奪戦の激しさ。そして相手の間隙を縫うようなパス回し、一つ一つのプレーが次につながっていく。トライは15人の意思の連携の成果である。そのことが認識できる試合であった。 |
1/12 サントリー5-61東芝
○キックオフ直後は激しいボール争奪戦が展開された。お互いアタックセンスは優れており、しかもスピード感あふれる攻撃が続き、DF面でも的確な判断で入られるタックルが次々と決まり見ごたえがあった。その攻防の中で、ミスが出たのがサントリーであり、それをトライに結び付けていったのが東芝であった。徐々に開いていく点差の中で、それでも前半を見る限りではこんな大差になると思われなかったが、ハーフタイム寸前のトライは、サントリーにとって致命的であった。 |
1/4 三洋電機55−9NEC
前半は、NECのDFも機能していたが(15−9)、ハーフタイムを終えると徐々に三洋電機が自分たちのリズムで動き始める。ターンオーバーカラのトライあり、キックパスありで、FW・BK関係なく見事な連携を見せて一瞬にしてトライに持ち込む。それぞれの選手が自分たちの役割をしっかり把握しており、そして試合展開をコントロールしている。NECのDFも悪くはないが、三洋の洗練された試合運びにはついていけてなかった |
10/25 NTTドコモ29−16大阪府警 神戸製鋼27−17クボタ
NTT−17分モール→Dシティティ右隅T、36分M渡辺スペース見つけて右サイドライン走り抜けてTG、50分JJ迫本ギャップついてT、66分M右隅T、77分SO宮里ギャップついてTG(5T2G29点) 府警ー30分PG、48分PG、61分PG、71分P→NO8前原TG(1TG3PG16点) 大阪府警、粘り強いDFで失点を抑えるも、攻撃で決定力がなく、徐々に点差を開かれる結果となってしまった。格下のチームとして、先手を取れなかったところに敗因あり。 |
神戸ー26分長い攻撃で堅いDFを打ち破りK→LTG、33分中央→ラック→HTG、40分連続攻撃→J陣川T、46分PG、51分右→左へ展開→MT(4T2G1PG27点) クボター4分ギャップついてI→J先制TG、43分PG、62分連続攻撃で@TG(2TG1PG17点) ◎クボタ、立ち上がり早々DFのギャップを突いて裏に抜けるとあっさりトライ。対して神戸は、クボタ陣でボールを支配し続けるが、なかなかゴールを越えられない。クボタのDFが神戸の攻撃をしっかり押さえ込んでいた。ようやく26分同点にするが、鮮やかな攻撃は見られず。集中力が途切れずになんとか33分2本目のトライ。そしてハーフタイム直前のカウンターからの攻撃は幸運にもとらいにつながったのが勝負の分かれ目になった。後半はクボタが神戸陣で戦う時間が長く、神戸のDFがクボタの攻撃に耐え切った試合となった。 |
10/19 神戸製鋼37−27近鉄 サントリー27−31ヤマハ
神戸製鋼、追いすがる近鉄を振り切り、なんとか逃げ切る。とはいえ、FW・BKとも動きが良く、リズム良くトライを挙げたのは立派。いけなかったのは、近鉄の速攻に対応できず、あっさりトライを再三に渡って奪われ続けた点。よく言えば、攻撃時の集中力が高まっているものの、DFでその集中力が持続しない点。K元木、E伊藤のベテランが踏ん張りどころを身をもって教えてくれた試合ではなかろうか。近鉄は、前半0−19から連続3トライを返して、後半に望みをつないだが、後半も神戸に先制され、追いついていくのがやっと。一気呵成の力でもう一歩だったが、ホラのDGで気落ちしてしまったか。 |
今シーズンのベストゲームか。なんとも最後まで目を離せない好ゲームとなった。前半、サントリーは自分たちのリズムをなんとか維持していたものの、もう一つ点差を空けられなかったのがヤマハの逆転につながった。後半ヤマハが、46分にトライを挙げると流れはヤマハに傾いていく。SO太田尾のハイパント攻撃がボールの確保につながり、53分にはPGで逆転。54分、サントリーが連続攻撃でトライを挙げるも、交替ではいってきた山下大吾が、ブレーキになってしまった。66分、70分とスペースを見つけては大きくゲインしてヤマハは連続トライを挙げる。途中交替で入ったSH矢富の動きの早さに翻弄されたかのように、サントリーのDFが切り崩された。73分、グレーガンの動きのよさで、大きく展開、トライを返して27-31とするが、時間との戦いで焦りがあったかノーサイド寸前にヤマハゴール前に迫るも、ボールを殺されてしまった。 |
10/13 横河電機29−55ヤマハ サントリー43−24日本IBM
◎ヤマハ、前半はこれまでの拙攻の鬱憤をはらすかのような目を見張る連続攻撃を見せてくれた。ルーベンソーンの攻守にわたる活躍、LOダンカンの切れの良い縦突破、そしてCTBサウのチャンスを確実に物にする嗅覚。外人選手のがんばりが目に付いたが、SO太田尾、FB松下もそのゲームメイクは見事であった。後半は横河の奮起もあって、互いにノーガードの攻防。横河の攻撃力も少しのきっかけで破壊力満点。いな、ヤマハが前半の大量得点に気を許したためかもしれない。いずれにしろ、次節の戦いが楽しみである。ヤマハにとっては、サントリー戦で勝利を目指したい。 |
◎前半29−3、サントリーの壷にはまった攻撃力が冴えた。しかし、後半は日本IBMの意地の突破もあって、息も付かせぬ攻防戦と化した。サントリーも負傷者が多いためか、攻めてはいるがもう一つ相手をたたきつぶすまではいたっていない。ここも次のヤマハ戦が試金石になるかもしれない。 |
10/11 三洋電機65−8九州電力 東芝44−35近鉄
トニーブラウンの、見事なキックパス。仕事師がそろったFW,スピードを誇るBK陣。田中の隙を見つけるすばしこさ。三洋電機は余裕を持って戦っている。選手一人一人が、チーム内での役割をしっかり果たして、組織として機能しているところが好調の秘密であろう。対して、九州電力。戦力を考えると良く戦っている。ただし、個人個人での頑張りでしかないところが、三洋電機に劣る部分ではなかろうか。 |
東芝、集中力があり、攻撃での意識は高いものがある。攻めているときはアグレッシブさがあふれ次の展開に期待するところが大きい。逆に攻められると、とりわけ速い展開に対してDFにギャップができてしまうのが残念。近鉄、ヤマハ戦に続き大善戦。ノーサイドまで、攻めようという気力が消えないのは素晴らしい。DFもしっかりしているので、今後対戦するチームはマークが必要ではなかろうか。 |
9/23 近鉄37−43ヤマハ
◎近鉄、コカコーラに勝利したのは偶然ではない。DFが良くなっていることは十分理解できていたが、ヤマハの厚いDFを打ち破り4トライを挙げたのは、今年の戦力の充実振りをうかがわせる。この調子でいくとNECやクボタ、トヨタ、神戸製鋼といった上位陣ともほぼ互角で戦えるのではなかろうか。四宮、角濱、坂本のバックスリー、イエロメ、マイレーのCTB、重光・金のHB陣をみてもBKは他チームに引けをとらない。NO8の統悦をふくめFWもそれぞれの仕事をしっかりこなしている。なによりもフィットネスが落ちないのが強みである。 ◎一方ヤマハ、クボタとの一戦を落としたのは残念だったが、堅固な守備が持ち味であったと思うのだが、FWがもうひとつ連携が悪そう。ソーンなど個人プレーで救われている部分がなければ、もっと悲惨な結果に終わっていそう。佐藤、太田尾のHB陣はまずまず試合をメークしているようには思われた。 |
9/14 近鉄18−14コカコーラ
◎近鉄、今シーズンはDFがしっかりしているので、結構期待できるかも。とはいっても下位チームには好結果が期待できるというだけで、上位陣には残念ながら歯が立ちそうもないか。今日のコカコーラとの試合でも、しっかりDFできたからこそ、後半の逆転に結びついたといえよう。SHの金がうまくFWを動かしており、なかなか大量失点には至らないであろう。コカコーラも悪くない。渕上が衰えたとはいえ、ゲームメイクは見事なものである。今日は近鉄のDF力が上回った試合といえよう。 |
9/6 近鉄43-14横河 神戸製鋼20-10NEC
◎横河の拙攻に助けられたこともあるが、近鉄DF強化の効果はあった。我慢する事で、チャンスが生まれ、そのチャンスを拾っていった試合運びは見事。とはいえ、上位陣との対決ではまだまだ心もとない印象がする。勝てるチームには、貪欲に勝利を追い求めて欲しいものである。 |
◎前半は、NEC、神戸製鋼ともミスもあったが、堅いDFでお互い得点できずハーフタイムを迎える。なかでも30分を過ぎたところでFLブラッキー、LOウォレスハリソンとあいついで神戸製鋼の選手がシンビンを宣告されて完全に数的優位にたったNECが得点できなかったところでNECの負けは決まったのかもしれない。神戸製鋼の前半の戦いぶりを見ていると、FWでは完全に負けていただけに、後半の立ち上がりでの攻撃を注目していたが、まずはPKを得て4分PGで先取点を挙げたのが大きかった。その後一進一退の攻防を続ける。少しだけ勝利の女神が神戸製鋼に微笑んだのが16分HO松原の前が開き40m近くを独走しトライを先制、またその21分にはWTB大畑がインターセプトを成功させ、タックルをかわしてそのままトライ。DFで頑張ったご褒美であったかもしれない。戦力差はほとんどない。わずかにNECが勝っていた感ではあったが、勝利への執念で神戸製鋼が上回った試合であった。 |